リコード法と脂質
リコード法のお食事の基本は、ざっくりお話しすると、『糖質制限と寝る前3時間は食べない事』です。
これは、リコード法に限らず、というかリコード法自体が機能性医学ですので、機能性医学的な体に良い食事の内容と一致します。
私は、リコード法を知る以前から、機能性医学を勉強し始めて糖質制限を行ってきましたが、その時にとっても強い味方になったのが、良質な脂質です。この良質な脂質なくして糖質制限成功せず、と考えています。
今でもその考えは変わらないのですが、おすすめしているこのお食事を実践されていらっしゃる皆様からいただくご質問にとても多いのは、「総コレステロールの値が上昇したけれどこれは心配ないのか?」という質問です。
その答えは、基本的に心配ありません。です。
しかし、実はどうしても調べていただきたい検査値があります。それは、sdLDLの値です。本当の悪玉コレステロールだからです。私はLDL-Choを悪玉コレステロールと呼ぶ呼び方には反対です。sdLDL-Choこそが、悪玉コレステロールと呼ばれるべきものだと考えています。
次に注目したい値は、中性脂肪とHDLの比です。
さて、機能性医学として私が参考にしている脂質の値一覧を下記に示してみますね。
糖質制限を行っていて良質な脂質の摂取をとても増やしている方は、もしよろしければご自身の値と比べてみてください。
T.Cho 150~200
HDL-Cho >50
LDL-Cho <100
sdLDL-Cho <20
TG <150
T.Cho/HDL-Cho <5.0
T.G./HDL-Cho <2.0
ちなみに85歳の私の母の値は、
T.Cho 237(150~200)
HDL-Cho 77(>50)
LDL-Cho 137(<100)
sdLDL-Cho 21.5(<20)
TG 33(<150)
T.Cho/HDL-Cho 3.0(<5.0)
T.G./HDL-Cho 0.42(<2.0)
sdLDLの値がやや高いのが気になりますが、総コレステロールに関しては目標値をオーバーして高いですが、何といっても中性脂肪が少なくてHDL-Choも立派に高値ですので、実はあまり心配していません。
しかし、念のために飽和脂質を減らし不飽和脂質を増やしてみようと思います。またナッツやシードをもう少し増やして繊維の摂取も増やしてみます。サイリウムハスクも積極的にケトンブレッドに入れようと計画中です。運動は十分がんばっているのでそのままの予定。
さらに、飽和脂質を減らしてみます。つまり、そろそろ朝のギータップリ入りコーヒーは、ギーをやめて、新井コーチの指導を参考に『アボカドオイルとMCTオイル入りコーヒー』に変更してみます。さらに、ケトブレッドのレシピも、飽和脂肪酸を減らすために、ココナッツオイルやグラスフェッドバターを、アボカドオイルに変更するようにしてみます。そして、今から3か月後、またsdLDLの値をはじめいろいろ再検査してみようと計画中です。