機能性医学検査

 検査名医師の解説
※なしは結果のみ
料金(税別)結果が出る日数
1ビタミンD検査 あり10,8002~5日
2なし8,8002~5日
3ビタミンC検査あり10,0002~5日
4なし8,0002~5日
5ビタミンD+C検査あり19,0002~5日
6なし15,0002~5日
7睡眠時無呼吸症候群簡易検査(送料別)あり15,000当日30分後
8なし12,000当日30分後
9葉酸代謝遺伝子検査(MTHFR検査)あり8,80015~18日
10なし5,27015~18日
11甲状腺機能検査(Free T3,Free T4,TSH,Reverse T3)あり36,0007~14日
12なし30,0007~14日
13水銀動態とミネラルバランス検査あり87,0001か月後
14なし77,0001か月後
15赤血球内脂肪酸パネル+グルタチオン検査あり70,0001か月後
16なし61,0001か月後
17機能性医学基本検査(50項目)あり250,0001か月後
18認知症予防検診(リコード法に基づく。55項目)あり270,0001か月後

1・2 ビタミンD(25-OH-D)

【検査方法】

静脈から血液を採取し、遠心分離後血清を検査会社に冷蔵で送り検査します。検査に要する日数は、2~5日間です。

【単位】

単位はng/mLです。

【ビタミンDとは】

  • ビタミンDの働きには、骨折予防*1,2(ビタミンDは腸内のカルシウム吸収を促進します)、炎症を減らす効果*3、また免疫を正常に保ち感染症(インフルエンザ*4やウイルス性の風邪など*5)や自己免疫疾患のリスクを下げる効果*6があります。またビタミンDの低下と、心筋梗塞などの心血管疾患*7,8や、アルツハイマー病*9、パーキンソン病*10、がん*11のリスクの関連が明らかになっています。
  • ビタミンDをサプリメントで飲む場合には、ビタミンK2と一緒に摂取する必要があります。 ビタミンDにより、吸収が増えたカルシウムを骨や歯など適切な場所に誘導するためです。ビタミンK2を一緒に摂ることで、カルシウムが血管や軟部組織などに沈着するのを防ぐことができます。
  • ビタミンDは、日光(紫外線)を浴びることにより皮膚でも合成できます。ただし現代の生活では日光に当たる機会が少なく、また加齢に伴い皮膚での合成量も減るため、ビタミンDは、かなり不足しがちな栄養素と言えます。

【食物源】

  • タラ肝油、サーモン、ニシンなど魚の肝臓、脂肪分
  • ミルク、ヨーグルト、バターなど乳製品
  • 牛、鶏肉、豚肉、レバー
  • マッシュルームなど

【ビタミンDの枯渇の原因】

アルミニウム、制酸剤、ファモチジン(ガスター)、フィリップスPhillips Milk of Magnesiaフェニトイン(アレビアチン・ヒダントール)、抗炎症薬、ラニチジン塩酸塩(ザンタック)、フルナーゼ、コレセベラム(血糖値と脂質値の両方に効果のある第二世代胆汁酸捕捉剤)

【ビタミンD欠乏の合併症】

骨粗鬆症、感染症、高血圧、筋骨格痛、転倒や骨折のリスク増加、特定のがんのリスク増加糖尿病およびインスリン抵抗性、片頭痛、てんかん、動脈硬化、心筋梗塞、自己免疫疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病など

【機能性医学での推奨量】

50~100ng/mL 症状や疾患によってはそれ以上

※参考文献
1. Jackson RD, LaCroix Al, Gass M, et al. Calcium plus vitamin D supplementation and the risk offractures. N Engl J Med. 2006;354:669-83.
2. BISCHOFF-FERRAR H, WILLETT W, ORAV E ET AL. A POOLED ANALYSIS OF VITAMIN D DOSE REQUIREMENTS FOR FRACTURE PREVENTION. N ENGL J MED. 2012; 367:40-49.
3. Schleithoff SS, Zittermann A, Tenderich G, Berthold HK, Stehle P, Koerfer R. Vitamin D supplementation improves cytokine profiles in patients with congestive heart failure: a double-blind,randomized, placebo-controlled trial. Am J Clin Nutr. 2006 Apr; 83:4, 754-759.
4. YAMSHCHIKOV AV, DESAI NS, BLUMBERG HM, ZIEGLER TR, TANGPRICHA V. VITAMIN D FOR TREATMENT AND PREVENTION OF INFECTIOUS DISEASES: A SYSTEMATIC REVIEW OF RANDOMIZED CONTROLLED TRIALS. ENDOCR PRACT. 2009 JUL-AUG;15(5):438-49.
5. .Khoo AL, Chai L, Koenen H, Joosten I, Netea M, van der Ven A. Translating the role of vitamin D3 in infectious diseases Crit Rev Microbiol. 2012 May;38(2):122-35.
6. Aranow C. Vitamin 0 and the immune system. J Investig Med. 2011 Aug;59(6):881-6.
7. University of Warwick. High Levels of Vitamin 0 in Older People Can Reduce Heart Disease and Diabetes. ScienceDaily 2010 Feb 22.
8. Giovannucci E, Liu Y, Hollis B, Rimm E. 25-Hydroxyvitamin D and Risk of Myocardial Infarction in Men: A Prospective Study. Arch Intern Med. 2008;168(11):1174-1180.
9. Evatt ML, Delong MR, Khazai N, Rosen A, Triche S, Tangpricha V. Prevalence of Vitamin D Insufficiency in Patients With Parkinson Disease and Alzheimer Disease. Arch Neurol. 2008; 65(10): 1348-1352.
10. Derex, L. Trouillas, P. Reversible parkinsonism, hypophosphoremia, and hypocalcemia under vitaminD therapy. Mov Disord. 1997 Jul; 12 (4): 612-3.
11. ALI MM, VAIDYA V. VITAMIN 0 AND CANCER. J CANCER RES THER. 2007 OCT-DEC;3(4):225-30.

3・4 ビタミンC検査

【検査方法】

静脈から採血後、すぐにシュウ酸2水和物の入った容器に入れ遮光冷所で凝固後遠心分離します。血清をさらに遮光冷蔵で検査会社へ送り検査します。検査に要する日数は2~5日間です。

【単位】

単位はmg/dLです。

【ビタミンC】

  • ビタミンCは強力な抗酸化物質で、フリーラジカルを中和することができます。癌や心血管疾患など、酸化ストレスが原因となるに病気を予防するのに役立ちます。ビタミンCは抗酸化作用以外に、コラーゲン、L-カルニチン(脂肪酸をミトコンドリアに運ぶのに必要)、アドレナリンなどの神経伝達物質の生合成に必要で、また免疫力を高め感染を防ぐ効果などがあります。白血球、副腎、脳、目、下垂体ではビタミンCの濃度は高く維持されています。
  • そのほか、白内障のリスクを減らしたり*1、血圧を下げる効果*2、動脈硬化に繋がる血管内皮機能を改善したり*3、がん(大腸がん、肺がん、前立腺がん、乳がん、胃がんなど)の予防効果*4, 5、全死因死亡率を20~50%減らし*6, 7、ビタミンCの血中濃度が高い人ほど死亡リスクが減ることなどが報告されています113。
  • 高濃度のビタミンC点滴は、過酸化水素を発生させ、酸化促進剤としてがん細胞を殺す効果があります。正常の細胞は、過酸化水素に対する中和酵素を持っているため、ほとんど害がありませんが*8、がん細胞はこれらの酵素がないためです。

【食物源】

● 野菜(ブロッコリー、キャベツ、パプリカ、ほうれん草、大根 など)
● 果物(いちご、キウイフルーツ、みかん など)

【ビタミンCの枯渇の原因】

喫煙、飲酒、野菜や果物をあまり食べない、化学療法、ピル、アスピリン、利尿薬、NSAIDs、テトラサイクリン など

【ビタミンC欠乏の合併症】

壊血症、高血圧、白内障、歯肉炎、がん、しわや肌の乾燥、うつ、関節痛、内出血、歯茎の出血、風邪、肺炎、貧血、慢性疲労、体重増加 など

【機能性医学での推奨量】

1.3~2.5mg/dL 症状や疾患によってはそれ以上

【参考文献】
1. JACQUES PF, TAYLOR A, HANKINSON SE, WILLETT WC, MAHNKEN B, LEE Y, VAID K, LAHAV M. LONG-TERM VITAMIN C SUPPLEMENT USE AND PREVALENCE OF EARLY AGE-RELATED LENS OPACITIES. AM J CLIN NUTR. 1997; 66: 911-16
2. DUFFY SJ, GOKCE N, HOLBROOK M, HUANG A, FREI B, KEANEY JF JR, VITA JA. TREATMENT OF HYPERTENSION WITH ASCORBIC ACID. LANCET. 1995 DEC 11 ; 2048-9.
3. TADDEI S, VIRDIS A, GHIADONI L, MAGAGNA A, SALVETTI A. VITAMIN C IMPROVES ENDOTHELIUM-DEPENDENT VASODILATION BY RESTORING NITRIC OXIDE ACTIVITY IN ESSENTIAL HYPERTENSION. CIRCULA TlON. 1998 JUN 9;97(22):2222-9.
4. Gaziano JM, Glynn RJ, Christen WG, et al. Vitamins E and C in the prevention of prostate and total cancer in men: the Physicians’ Health Study II randomized controlled trial. JAMA. 2009;301(1) :52-62.
5. Zhang S, Hunter DJ, Forman MR, et al. Dietary carotenoids and vitamins A, C, and E and risk of breast cancer. J Natl Cancer Inst. 1999;91(6):547-556.
6. Khaw KT, Bingham S, Welch A, Luben R, Wareham N, Oakes S, Day N. Relation between plasma ascorbic acid and mortality in men and women in EPIC-Norfolk prospective study: a prospective population study. European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition. Lancet. 2001 Mar 3; 357(9257):657-63.
7. Simon JA, Hudes ES, Tice JA. Relation of serum ascorbic acid to mortality among US adults. J Am Coli Nutr. 2001 Jun;20(3):255-63 ..
8. CHEN Q, ESPEY MG, KRISHNA MC, MITCHELL JB, CORPE CP, BUETTNER GR, SHACTER E, LEVINE M. PHARMACOLOGIC ASCORBIC ACID CONCENTRATIONS SELECTIVELY KILL CANCER CELLS: ACTION AS A PRO-DRUG TO DELIVER HYDROGEN PEROXIDE TO TISSUES. PROC NA TL ACAD SCI USA. 2005 SEP 20;102(38):13604-9.

11・12 甲状腺機能検査(TSH, フリーT3, フリーT4, リバースT3)

【検査方法】

静脈から血液を採取し、遠心分離後、血清を検査会社に冷蔵(リバースT3のみ凍結)で送り検査します。検査に要する日数は、2~5日間です。

【単位】

単位は、TSH  μIU/ml
Free T3 pg/ml
Free T4 ng/dl
Reverse T3 ng/dl

【甲状腺機能とは】

●甲状腺ホルモン(T3, T4)は、体の代謝を司るホルモンです。足りなくなると、体の機能が低下し、体重増、疲労感、肌や髪の乾燥、寒がり、浮腫み、記憶力の低下などを引き起こします。

●甲状腺ホルモンは、脳の視床下部と下垂体前葉、そして甲状腺によって制御されています。TSHは下垂体前葉から分泌されるホルモンで、甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンの分泌を促進させます。TSHは甲状腺ホルモンによって負のフィードバックを受けて、甲状腺ホルモンの分泌をコントロールします。

●TSHは原発性甲状腺機能低下症のもっとも感度の高い検査です。正常な視床下部-下垂体-甲状腺機能下では、甲状腺ホルモン(T3, T4)の減少はTSHの増加を引き起こし、逆に甲状腺ホルモン(T3, T4)の増加はTSHの減少を引き起こします。

●注意が必要なのは、甲状腺検査(TSH, T3, T4)が正常でも、甲状腺機能低下症があることが珍しくないことです。よくあるのが、rT3というT3に競合するホルモンが増えるためです。rT3は甲状腺ホルモン受容体に結合しても、甲状腺ホルモンとして体の代謝を活性化させることはできないため、結果的に甲状腺機能低下症のような症状が出ます。

甲状腺機能検査

【最適値】

TSH 0.4-2.0 μIU/ml
Free T3 3.2-4.2 pg/ml
Free T4 1.3-1.8 ng/dl
Reverse T3 20 ng/dl未満