小児科医と機能性医学

リコード法2.0認定医 齊藤伸子
アメリカ機能性医学協会のリコード法2.0認定医
BFLクリニック院長 齋藤信子

私は、静岡県立こども病院の研修医から小児科医のキャリアをスタートしました。その後総合病院勤務を経て、静岡県内に小児科医院を開業し、小児科医として30年間診療してきました。 その30年間に、さまざまな子どもの病気の増加を目の当たりにしてきました。とくにアトピー性皮膚炎や喘息や花粉症などのアレルギー疾患、繰り返す感染症(中耳炎や扁桃腺炎)、ADHDや自閉症、側弯症など。これらの発症率有病率が増えているのはなぜ?医学が進歩して新しい薬もできているのになぜ?治療が効いて治せば減っていくはずなのに?と疑問に思いながらも、なすすべもなく通常の小児科医が行うとおりの保険診療(通常の診療)を行ってきました。

しかし、家族や自分の病気(兄の食道がん、慢性膵炎、胃がん、末梢神経炎、不整脈。母の糖尿病、骨粗しょう症、関節リウマチ、肺がん、感染性心内膜炎、悪性リンパ腫。夫の突発性斜視、下肢静脈瘤。私の子宮頸がん、糖尿病、腎盂腎炎、歯槽膿漏、再発性口内炎、口唇ヘルペス、甲状腺機能低下症、外反母趾)、などを経験するなかで、保険診療以外について真剣に勉強する機会を得ました。

そして、出会ったのがアメリカの機能性医学です。当時、日本では、本当の機能性医学を行っている医師が、まだ誰もいませんでした。自分で勉強するしかないと、この道に入りました。分子栄養学や食事療法に力を入れている医師はいますが、皆さん私に言わせると、せっかくの機能性医学の素晴らしいところを、取り入れているとは言えません。機能性医学は大系をなすものですが、あまりにも狭い範囲で治療に臨んでいるように見えます。

大系をなす機能性医学では、症状や生活状況を個別に把握したうえで、機能性医学の手法に基づいて治療します。とくに子どもの場合は、有効な治療の順番や方法が、比較的容易に推定し実践できるため、大人よりも改善が望めます。 例えば(あくまでも例えばですが)、皮膚炎であれば食事内容と、入浴法や自分でできるデトックスが最初に来るでしょう。喘息であれば、それらに呼吸法や激しい運動の可否を加えたいと思います。繰り返す感染症には、感染症の部位にもよりますが、腸内環境の修復を生活リズムや睡眠パターンまで含めて行うと効果的です。学校健診で指摘された側弯症は、年1回の経過観察と称する、整形外科受診でのコブ角の経過観察(悪化していないか)を悠長に待つのではなく、すぐにも適切な運動療法と、食事内容の変更が必要と思われます。

さて、そんな機能性医学って、いったい何なのか?ご興味を持っていただけたことでしょう。では、少し専門的な事を説明します。

ヒトゲノム計画について、耳にした方もいらっしゃるかと思いますが、このヒトゲノム計画が、機能性医学を大きく進歩させました。ヒトゲノム計画とは、1990年10月1日 – 2003年4月14日に行われたヒトのゲノム(遺伝子)の全塩基配列を解析するプロジェクトです。これにより、多くの病気の原因遺伝子がわかるだろうと、当時の医師(私も含めて)は、とても期待していました。病気の原因遺伝子がわかれば、有効な治療法がそれぞれについて、わかると期待したからです。

しかし、わかった事は、人間の生物学は、ヒトゲノム(遺伝子)よりもはるかに複雑だということでした。実際、ほとんどの病気は遺伝子で決まるわけではなかったのです。病気の出現に不可欠なのは、遺伝子の継承ではなく、遺伝子の発現だったのです

そして、遺伝子の発現は、環境、ライフスタイル、食事、活動パターン、心理・社会・精神的要因、ストレスなど、無数の影響を受けて変化します。食生活やライフスタイルの選択、環境への暴露は、特定の遺伝子をオンまたはオフにすることで、病気の可能性を高めたり低めたりしていることがわかってきたのです。

それらが科学的にわかったことで、機能性医学が本当の意味で発展しました。病気を元から治し、次なる病気を予防するのが機能性医学です。当院では機能性医学の考え方に基づき、遺伝子発現の調節因子、個人の環境、およびその他の疾患の根本原因に直接対処する治療を行っています。

『小児科 機能性医学 遠隔診療』の内容

小児科 機能性医学 遠隔診療

小児科 機能性医学 遠隔診療

1,改善したい症状や病気について、今までの経過や治療内容を詳しくお聞きします。

  • お子様の現在の状態を把握します。

2,家族の症状(既往歴)や健康状態についてお聞きします。

  • 遺伝的要因や環境要因の推定をします。

3,生活リズム・お食事の内容・運動・趣味嗜好・など、お子様の生活習慣のご様子をお聞きします。

  • 生活習慣を機能性医学的な観点から分析します。
  • 症状や疾患に関係する生活習慣と、症状への関与の度合いを把握します。

4,次回受診迄に行う治療について提案します。

  • 大きく関与するものから、実際に取り組んでいただきます。
  • 具体的に取り組む内容と方法を、説明します。
  • サプリメントや医薬品が必要な場合は、それらの説明や購入の仕方などを説明します。

5,再診は、状況により1~4週間ごとに予約をお取りください。

 

  • お望みの治療効果が出て問題が解決することを目指して診療を行います。

《このような方におすすめ》

お子様の

  • アトピー性皮膚炎・喘息・花粉症を元から治したい。
  • ADHD、自閉症、に有効な治療法を知りたい。
  • 感染症(中耳炎・扁桃腺炎など)を繰り返さない様に免疫力を改善したい。
  • 側弯症の進行を予防して改善したい。
  • 均整の取れた良い姿勢に育ってほしい。
  • 視力の悪化を防ぎたい。
  • 小児科や耳鼻科や眼科通いしなくてすむようにしてあげたい。
  • 適切な生活習慣や食事内容を知りたい。
  • 勉強や習い事の成果が出るようにしてあげたい。
  • 明るく素直な性格になってほしい。
  • 人生を幸せに送れるように、自己肯定感を育ててあげたい。

担当:齋藤信子院長

遠隔診療の方法:Zoom、FaceTime、電話など

費用

30分5,500円(税込み)/ 平日9:00~17:00
※休日、時間外の診療は診療料金の125%となります。6,875円(税込み)
(30分を超えますと、30分毎に、5,500円(税込み)ずつ料金が追加でかかって参ります。)

ご予約

お電話またはメールでお申し込みください。(費用のご入金を以て本予約とさせていただきます。)

お電話番号:054-270-5151

その他、ご連絡事項

診察後にメール・お電話での追加のご質問にお答えするサービスなどは含まれておりません。他院での検査結果の診断や評価をご希望される方は、当日診察時に結果をご用意ください。(資料のボリュームが多い場合、その全てに30分以内でコメントできない可能性がございますが、善処は致します。)
サプリメント代・送料別途。

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