腱引療法とは

古来から伝わる東洋医学が痛みを改善!!

人の体は大小の骨で骨格を形成し、骨と筋肉を腱がつなげ、いわゆる体が出来ています。腱や筋肉は運動、習慣、外から受けた衝撃で、収まっていた位置からわずかに外れたりねじれたりします。これが腱引きの考え方とされています。
腱引きの考え方が正しいとすれば、定位置にない筋肉は、普段より遠回りして骨を引っ張るので関節にも負担がかかり、そのため全身の骨格も歪み、故障をもたらす原因となります。そのように考えると、腱を正しい位置にもどす腱引きは、他の療法に比べ、理にかなった方法と考えられます。

私は、腱引き療法を研究し始めて、この考え方がその通りと思う場合もありますし、一方、この理論だけでは説明がつかない場合もあることに気づきました。そして、今では、腱引きの効果の多くが、機能性医学の考え方で説明がつくのではないかと、日々研究しています。
現代医学では、診断のためにレントゲンを取ります。そして、多くの整形外科的痛みや不調の原因は、変形した骨や関節軟骨にあると考えています。しかし腱引き療法研究者の間では、腱引き療法を通して、ぎっくり腰や捻挫、側弯症や膝や肘などの痛みなどの原因として、筋肉や腱などレントゲンで写らないものの関与が実は大きいであろうことが、腱引き療法の現場の経験から、推測されるようになってきています。つまり、骨に症状の原因があるのであれば、痛みがすぐに改善することは普通あまり考えられないからです。

現在の私の腱引き療法研究のキーワードは、次の1~5です。

  1. 炎症は痛みの主たる原因ではない。
  2. 膠原繊維の配列や癒着は短時間に体の外からの刺激で変えることができる。
  3. 筋肉は動力装置というよりは感覚器である。
  4. 平衡感覚が人の運動機能の要。
  5. 皮膚感覚のふしぎ。

難しい話はともかくとして、いろいろな意味で、魅力いっぱいの腱引き療法に、私は魅せられ、BFLクリニックでは積極的に取り入れています。
腱引き療法は古来より日本人が、ぎっくり腰や肩こりなどの体の不調を直すために思考錯誤しながら考え出した知恵であります。そして即効性が期待できる療法だという意味で、経験的に「一撃改善!!」などと言われています。

ぎっくり腰を直す

からだは腱(筋肉)でつながっている

頭の先からつま先まで、大小さまざまな骨が組み合わさって、人間の骨格はできあがっています。
しかし、骨だけではからだを形づくることはできません。
骨をからだの形にしているのは筋肉で、筋肉と骨の間は腱でつながっています。
人間には600以上もの筋肉があり、筋肉と腱があることで、骨がからだの形になっています。
腱を正しい位置にもどすのが腱引きの伝統的な考え方です。その考え方に基づくとすると、以下のように説明されます。
腱や筋肉は運動、習慣、外から受けた衝撃で、収まっていた位置から外れたりねじれたりします。
定位置にない筋肉は、普段より遠回りして骨を引っ張るので関節にも負担がかかります。そのため全身の骨格も歪み、故障をもたらす原因となります。
腱を正しい位置にもどす腱引きは、他の療法に比べ、理にかなった方法と考えられます。

不調の原因はレントゲンには写らない

西洋医学やカイロプラクティックでは、関節が痛い場合に「レントゲンをとりましょう」となりますが、レントゲンに写るのは骨格だけです。
肝心の筋肉や腱のねじれは、レントゲンには写りません。
骨と骨は筋肉と腱がつないで形作っています。
腱を見ずに人体を観察しても、体の故障を取り除くことは出来ないといえるではないでしょうか。
私はさらに、筋膜などの主たる成分の膠原繊維の状態悪化や、各種感覚器の不調も、併せて体の故障を取り除くために重要と考えています。

マッサージとは違う腱引き

腱引きは整体のように筋肉を押しているように見えますが、むしろ反対。腱を引く技術です。
ピンと張られている腱を指先で引っかけるようにして弾き、刺激を与えるとともに、正しい位置に戻したり、感覚器を刺激しています。
また、腱引きは筋肉を揉みません。
筋肉は揉まれると、外れている腱を外へ外へと押し出したり、さらに強くねじれてしまうことがあります。 その様なことで場合によっては、傷つけてしまうこともあるから注意が必要です。

ぎっくり腰を直す

腱へのアプローチは経験的に「一撃改善」と言われる所以は、

腱引き療法は「東洋医学」のひとつ。
東洋医学と知られる、ゆるやかにからだの流れを整え自己治癒力を引き出す鍼灸、気、経絡などに比べ、腱引き療法は、同じ東洋医学でも、直接的な方法にあたります。
肉体、特に腱などの機能性医学的に「根本的な」と表現される原因にアプローチしますので、「一撃改善」と経験的に表現されるのでしょう。
伝統的にも現代でも、施術対象、方法、をなるべく統一することにより、再現性を高める研究がおこなわれています。

動画で見る腱引き療法

腱引き療法が今見直されている理由

筋整流法協会HPによると、以下のように書かれています。

筋整流法とは、古来より伝承された腱引きの技を理論的に解明し、筋肉、腱(筋)を調整することにより、快適な体調とする施術(技)です。

腱引きの技が枯渇した理由は様々であると考えられますが、この施術方法は柔術の伝承と深く関わっていたと言われています。
明治以降、柔術の衰退と術者の定住によって、この技による施術を周辺住民に施していたのですが、完治率が高く、周りに患者を無くしてしまう現象となり、この技だけでの生活の継続が困難となり衰退してしまったと思われています。
また、レントゲンの発明によって骨格が視認できるようになると痛みの原因は、骨の歪みによると診断され、骨法を中心とする整体やカイロプラクティック「脊椎指圧療法」などが説得力を持ち全国に広まりました。また、あん摩を中心とするマッサージは、揉み解す快感があり、疲労回復の一助として発達、中医学を中心とする経絡は伝統と実績により、鍼灸術として多くの方に受け入れられました。
腱引き療法は、筋肉、腱(筋)を中心に短時間で調整する技であり、術者が極端に少ない為、認知度は皆無に等しいと言っていいでしょう。施術を受けた方の満足度は十分すぎるほどでありますが、あまりの短時間(5分-10分程度)の改善により、口コミによる情報も信憑性を疑われたようです。
筋整流法での体調管理は筋肉維持を基本に血管・リンパ管などの流れを重要視します。筋肉のゆがみを除去する施術方法を用い、筋肉や腱(筋)を調整するため、部位によっては激痛を伴いますが、特にギックリ腰などは「一撃改善」と言われ短時間で元の状態に戻し、屈伸、歩行など何事もなかったような普通の状態になります。施術事例は「腰痛、ギックリ腰・肩こり・肘・膝の屈伸不全・四十肩・五十肩、顎関節の開放不全・股関節開放不全・坐骨神経痛、顔面神経痛、肋間神経痛など神経痛・バネ指等の関節不全・生理不順・生理痛・全身倦怠・寝違え・むちうち症・自律神経失調症・拒食症・うつ病・便秘」などです。
以上の事例から痛みや不快感を改善する施術であると同時に精神的苦痛も排除できるものと思われます。
近年口コミにより、細々と伝承していた技が、注目を集め始めたのは、交通機関の発達により、遠距離からでも施術を受けられるようになったことからだと思います。

スポーツ選手に見る効果

スポーツ選手の場合、原因は腱(筋)の位置が正常でない場合が多く、その原因となっている部位と違和感や激痛の箇所の関係を明らかにさせて施術を行います。一般の方の場合、腱引きのめざす改善レベルは通常は生活が支障なく送れるというレベルです。しかし、競技レベルは、筋肉をトップコンディションへと改善するために繊細な調整が必要となります

痛みが再発する場合

腱引きは短時間で痛みを改善します。腱を元の正常な位置に戻せば痛みは改善されるからです。1回か2回での改善率は80%以上です。しかし、一度改善をしても、再び痛みが再発する人がいます。腱は本来ゴムのように伸び縮みますが加齢などにより弾力は衰えます生活習慣でねじれることもあります。人の自己治癒を誘導する方法や生活習慣をお教えします。

腱引きを広めたい理由

腱引きが現代に重要だと考える点は、救命法にあります。事故などで瞬間的に窒息状態になる場合があります。腱引きでは、この窒息状態を直す救命法があります。この救命法を現代に応用すれば、多くの人が救われるのではないかと考えています。
 

腱引き療法施術料金

小口昭宜:13,200円(税込)(1回30分~40分)

※小口昭宜
筋整流法(古式腱引き)の伝承者・指導者。その数多い実績から教育機関などから講演依頼多数
小口昭宜公式ホームページ

腱引き療法副作用

大きな危険は、普通はありません。痛みの感覚は個人差が大きく、中には施術中に痛みを感じる方もいらっしゃいます。その場合は、施術者に気軽にお声掛けください。
人工関節の手術をされている方、その他、手術を受けたことがある方は、施術前にお知らせください。施術内容を、さらなる安全のためにアレンジいたしましす。