日本でリコード法(アメリカで行うのと同じ程度の)を行う。

アメリカで行われているのと、ほぼ同じ内容で、リコード法を行いたいと考え、BFLクリニックを開業する決心をしたのが、約1年前です。

【検査項目】
最初の半年は、基本検査項目、追加検査項目を、ひたすら検査会社と交渉してやれるようにしようと、モガキマシタ。この、もがくというのがぴったりな、毎日でした。途中で断念しかかり、それでもとリオルダンクリニックの検査室の人に留学中の娘を介して、なぜ日本で不可能なのか?そんなに難しい検査なのか?いったいどんな機械があればできるのか?その機械はいったいいくらするのか?ランニングコストはどれほどかかるのか?いろいろ情報を集めました。

結論は、特許がかかっている検査があるという事。特許のために、アメリカのその会社に検体(血液なり尿なり)を提出しなければ他のところではできない検査がある、ということがわかりました。その他、日本の検査会社はなぜやらないか?要は、臨床検査項目でないと、研究検査扱いとなり、コマーシャルできないから、のような感じでした。

それでも、袋井の某検査会社さんは、とっても熱心に私の要求に応えてくれました。そこからです。いろいろな事態が動き出したのは、、、。なんとか、一通りアメリカでリコード法を行なう場合に必要な検査が、ほぼ満足できる程度に行えるようになりました。探し回った甲斐があったのです。それまで、どれだけ電話をかけメールをして、、、、。多くの時間を、検査の委託先を探すために費やしました。

【リコード法コーチ】
検査ができるようになったらその次は、患者さんの生活改善をどのように支えていくかです。リコード法の肝心要は、どのようにリコード法的な生活を確立するか、だからです。そのためには、コーチの存在が欠かせません。

私は、その点非常にラッキーでした。
新井綾子さんと言いう、すばらしいリコード法2.0認定コーチと出合えたからです。新井綾子さんがいなかったら、なんちゃってリコード法、になりかねません。それほど、認定コーチの存在は偉大です。日本でアメリカと同程度のリコード法が普及するように、新井綾子さんが、今後多くのコーチを育ててくれることを期待します。

【サプリメントや医薬品の輸入】
これもまた、非常に苦労の多いところです。
〇〇ハーブなどのサイトから患者さんに個人輸入してもらうという手もあります。しかし、品質の心配がどうしても付きまといます。
それに、質問を受けるたびに内容をいちいち確認するのは、お互いに非常に労力を要します。10種類以上もサプリメントを飲んでいる方に、全部のサプリメントの画像を送ってもらうだけでも大変な作業です。
質の問題、そして手間の問題を考えると、やはり医院が責任をもって輸入すべきだと考えました。

ここからが、また大変です。会社によっては、きちんとした契約書を必要とするところもあります。日本には発送しないという会社もいくつかありました。
輸入時には、サプリメントであっても、薬監証明が必要だったりします。なれない書類を何通も書くのは、それだけでも多くの時間がかかります。

幸いわがチームには、英語のできる新井さんと、サプリメントや栄養療法に詳しい薬剤師もいるので手伝ってもらい、準備が比較的順調に進みました。まだ道半ばですが、良い勢いで良質なサプリメントもそろってきています。

その他にも、多くの工夫を要しました。レシピを患者さんにお渡しするにしても、日本版の食材に変更してレシピを作り直さなければなりません。
習慣として違うことも多々あります。単に英語を日本語に直すだけでは、実践的できない部分を、日本版に手直しする必要が随所でありました。知恵を絞らなければならない大変なことでしたが、それらを経てやっと、『日本で本格的な、アメリカと同じような、リコード法』をできるようになるのですから、やりがいをもって頑張りました。

いえ、今も頑張っています。

といった、苦労話編を、書かせていただきました。