リコード法の食事
リコード法を実際に行っていこうと思ってアポロヘルスに登録すると、
食事や運動などについての様々な情報を見ることができます。
もちろんそのようなことは、『アルツハイマー病 真実と終焉』にも書いてあるので、この本を読んでもらったら良いのですが、
この本はいわゆるハウツー本ではないので、その概要や根本的な話は書いてありますが、
具体的な話というのは割と少なくて、手取り足取りという感じではなかったと思います。
今日は、リコード法の食事の鉄則について
・ケトフレックス12/3
・単純炭水化物を極力減らす
の2点について説明させていただきます。
ケトフレックス12/3とは?
ケトフレックス12/3の 12は、夕食を食べ終わってから、翌朝の食事まで少なくとも12時間は何も食べない時間を作り、
一方3は、夕食を食べてから寝るまで少なくとも3時間あける、ということです。
機能性医学や米国アンチエイジング学会などでも盛んに、
ファスティングはファスティングでも、丸1日何も食べないのではなく、
1日の中で食事を取らない時間を作る、間欠的ファスティング(IMF)が様々な病気に効くということが報告されていましたが、
認知症に対する、リコード法でももちろんこれが効果があります。
ApoE4遺伝子という、アルツハイマー病の原因となる遺伝子がある場合は、
この時間を1日16時間に伸ばすことがお勧めされています。
何も食べられなくても心配しないで下さい。
実際自分で試して見るとわかりますが、物を食べられない12時間の間も、
コーヒーや緑茶、お水などを飲んで、仕事など忙しくしていると、
12時間なんて意外とすぐに過ぎてしまいます。
寝る前も同じですね。
糖尿病になる前の、インスリン抵抗性がある場合は、
炭水化物が食べたいという渇望が強くなるため、絶食が他の人より難しい可能性はあります。
ただ、こういう場合こそ、このケトフレックスが必要なのです・・
お腹が空いてどうしても困ってしまう場合は、ココナッツオイルなどの飽和脂肪酸を上手にとって、空腹を紛らわして下さい。
それでもダメな場合は、ナッツやアボカドなど、糖質が低い、血糖値が上がりにくい良質な脂質を含む食品を少しだけ食べましょう!
純炭水化物を極力取らないことについては、
ご飯やパン、パスタ、お砂糖、キャンディーやクッキー、
清涼飲料水やアルコール、加工食品全般は、
全て体内で急速に吸収され、血糖値の急激な上昇を引き起こすので、
食べないことに越したことはありません。
食べる場合も、ご自身の血糖値と相談しながら、ごく少量にされるのが安心です。
食事が味気なく感じたら、その分、美味しい野菜や果物を召し上がって下さい。
カロテンやフラボノイドなど、自然由来の抗酸化物質を摂ることができますよ!
食生活を変えることは、最初は大変でも、以外と慣れるものです。
リコード法の食事はもちろん認知機能の改善に最適ですが、
認知機能低下の予防や、他様々ながんや高血圧、糖尿病などの改善にも効果が期待できます。
ご自身のお食事の内容や量、タイミングなど、今一度見直されてみてくださいね。