デトックスを実践しましょう!のその前に
5月22日のコラムでは、デトックスの必要性をご説明いたしましたが
本日はデトックスの前の準備として
①ベースラインの体を整える
②腸のクリーンアップ
③肝臓の回復
④腎臓の回復
をご紹介しようと思います。
実際のデトックスの方法はこの準備編の次になりますが、
この準備編はこの後行っていくデトックスを成功させるための秘訣です。
準備をしっかり行えば、次のデトックスの工程を行わなくても、なんらかの効果を実感される方も多いと思います。
ヨーロッパの先生など、どちらかというと保守的な、マイルドな治療を好まれる先生は、
ほぼこの準備編だけの内容でデトックスを行っている先生もいらっしゃるくらいですので、
しつこいですが、この準備編はただの準備だけでなく、
ほぼデトックス、だけどマイルドなものなので一応、準備と言っておく、、という認識を持っていただければと思います。
まず準備編で最も重要で、準備編だけでなくこれからもずっと続けてほしい、新しい習慣にしていただきたい内容として
①ベースの体を整える、は
・野菜やフルーツをたくさん食べる
・単純糖質や精製された炭水化物を食べない
・加工食品をさける
・農薬の影響に気をつける
・水をたっぷり摂る
・隠れフードアレルギーに気をつける
などが挙げられます。これにプラスして低下していることが多い基本的な栄養素をサプリメントで補ってあげるのも大切かと思います。
(ビタミンC、D3/K2、B群、オメガ3、マルチミネラル、クルクミンなど)
しつこいですが加工品は徹底的に避けて、
農薬の影響に関しては、全て有機栽培で揃えるのが大変な場合は
農薬の影響を受けやすい野菜やフルーツを知っておくことで、それを避けることができます。
例えば上にあるように、いちごやリンゴ、じゃがいも、ほうれん草は
農薬の影響を受けやすいので、オーガニックを積極的に選んだ方が良いとされています。
一方、アボガドやアスパラガス、玉ねぎ、ナスなどはどちらかというと有機を必ずしも選ばなくても良い食品です。
お水は2Lを目標に、十分とるように心がけてください。
繰り返しになりますが、ここまででデトックスの半分は終わったも同然です。
だいたいこのベースを整えるのに2週間程度見て頂いてから、次のステップに進んでください。
次の腸のクリーンアップは、悪い腸内細菌を殺す目的で
玉ねぎやニンニクなどのアリウム属を積極的にとってください。
前の週から野菜や果物をたっぷりとっていただいていますが、
それらに含まれる食物繊維は死んだ悪い腸内細菌がうまく排泄される為に必要ですので、
引き続き十分とっていただくと良いです。
次に腸を癒すために、アブラナ科の野菜(キャベツ、ブロッコリー、カブ、大根)などを積極的にとってください。
そして次は肝臓の回復です。
健康的な食生活はそのまま続けていただき、
プラスして強力な抗酸化物質、解毒物質、免疫サポート物質であるグルタチオンを追加します。
グルタチオンは点滴、内服ならリポソーマルタイプ、坐薬、
病気の原因部位が鼻から口腔、気道などにある場合はネブライザーなどが使えます。
グルタチオンの元となるNAC(Nアセチルシステイン)を補充する事で、
ご自身でグルタチオンを作りやすくするのも良いでしょう。
そしてやっと最後の腎臓の回復です。
ここでは、肉食を辞めてタンパクやリンの負荷を減らすこと
生姜やゴツコラを取り入れて、腎機能の回復を狙います。
以上が本格的なデトックス前のあくまでも準備の方法ですが
単にデトックスの目的だけではなく、
普段から取り入れることができる内容が多いと思います。
生活の中から毒を完全に取り除くことはできませんが
毒に負けない、毒を体に溜めない生活を送ることはできます。
なるべく早く始めてみて下さい。