統合医療でがんに克つ6月号~ヨーロッパの温泉療養~

今日は、いつも寄稿させていただいている、

『統合医療でがんに克つ』の2020年6月号が届きましたので、お知らせさせていただきます。

今回は、2月末にスイスのセミナーに出席したときに訪れた、

スイスの温泉保養地バーデンとバートツァルツァッハと、ヨーロッパの温泉療法について書いています。

 

日本は言わずと知れた温泉大国ですがヨーロッパでも温泉療法は昔から盛んで、
今回訪れたスイスではありませんがお隣イタリアでは温泉療法が保険でカバーされており、

温泉療法の専門医が温泉療法を処方します。

 

例えばどの温泉にどのくらい入るとかいうことを専門医が決めるわけですが、

温泉療法と一言で言っても単に温泉に入るだけでなく

温泉を飲む飲泉や、温泉に浸したドロを体に塗る方法、温泉のネブライザーなど様々あります。

どの温泉をどのタイミングでこれだけの量を飲むとか、

何回に分けて飲むなど臨床試験の結果に基づいて処方されているというので驚きます。

 

効能効果はおそらくこの前までのコラムにもあったデトックスですね。

サウナや温泉による汗からのデトックスでは

重金属だけでなく、カビや有機の毒素も排出することができ、

機能性医学のデトックスでは、必須の治療法と言えます。

 

 

今回私は、ローマ時代から続くとされるスイス随一の温泉地へ伺いまたそのお隣の町の、スイス最大の複合温泉施設に行って来ました。

その複合施設は屋内、屋外の温泉や温泉プール、8種類のサウナ、エステ、ジム、メディカルセンター、レストランを併設しており、

近くには中長期で滞在される方のためのホテルやリハビリクリニックがありました。

 

施設も新しく、ほとんどのエリアが16歳以上専用で

ゆっくりとした雰囲気を楽しむことができました。

 

日本の今後の統合医療の方向性としては、例えば幹細胞などの領域は完全に中国が独走状態のようですので、もう少しスローに、

日本の有名な温泉を売りにして、温泉ウェルネスなんていうのも可能性があって良いのではないかと思いました。