オーガニック食品はもったいない?高い金額を払う価値が本当にあるのか??
こんにちは、初めまして。
BFLクリニックの医師の増田陽子と申します。現在アメリカのリオルダンクリニック で研修を受けており、来月帰国し、BFLクリニックで働く予定です。
保険の範囲にとらわれない新しい医療や栄養などに関しての、
有益で、わかりやすい情報を発信していこうと思っておりますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
今回はアメリカの記事から、オーガニック食品を選ぶ理由について、できるだけわかりやすいように、私なりにまとめ直して情報をシェアしたいと思います。
アメリカでは、田舎でもオーガニック食品のみを扱うスーパーがたくさんあったり、
大手チェーンのスーパーには必ずオーガニックコーナーがあったりと、生活にとても浸透しているように見えますが、
やはりコスパ(お値段とその価値)を考えてどうしようか悩んでしまう人も多いんだなと感じました。
元記事はこちら⬇︎
オーガニックの野菜を選ぶ理由?
普段、お野菜を買うとき、オーガニック(有機)野菜を選んで買っていらっしゃいますか?
オーガニック食品を買うのにかかる費用ほど、健康に価値があるのかというのが気になるポイントだと思います。
オーガニック食品を選ぶメリットとして、
- まず第一に毒(農薬など)を食べたくない
- オーガニック野菜から、抗がん物質を摂取ることができる
- 栄養価(抗酸化物質など)が通常より高い
などがあります。
1の残留農薬を防ぐことについては、主に有機食品では残留農薬を通常の食品の4分の1に減らすことがわかっています。
2については、例えばお野菜が育つとき、オーガニック野菜は農薬を使わないため、自力で昆虫や競合する植物などに勝たなくてはいけません。
そのため、自分の身を守る天然の化学物質を多く作り、それががん細胞を殺したりする効果があることがわかっています。
具体的には、サルベストロールやポリアセチレン、フラボノイドと呼ばれるケルセチンなどです。
これらは、酸化ストレスと戦ったり、がんの増殖を抑えたり、炎症を抑えたり、DNAの突然変異を抑えたり、膨大な数の科学論文によってその効果は証明されています。
では、オーガニックのお肉や乳製品はどうでしょうか。
コーンなどの穀物は家畜を肥えさせるのにコスパなど効率が良いですが、
100%有機牧草とマメ類などを食べて育った家畜は、穀類を食べて育った家畜よりも、体に良い油であるオメガ3が多く含まれています。
オメガ3は食物だと魚の油に多く含まれるため、現代人の食生活ではかなり不足していると言われています。
オメガ3は炎症を抑えて様々な病気を予防するだけでなく、体が天然の抗がん物質を作るのに役立ちます。
これにより、がん細胞が大きくなるために必要な新しい血管ができるのを阻害したり、がん細胞がアポトーシスといって自殺するのを助けたりします。
このように、できる限りオーガニック食品を取ることは、健康に明らかな利点がありますが、
近所にオーガニックを取り扱うスーパーがないなど、通常の食品しか手に入らない場合は、野菜や果物をたくさん食べることで、健康を改善できることを忘れないでください!