ERMI test

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認知症やがんなど、慢性疾患と言われる病気の原因の一つに「慢性炎症」があります。
 
慢性的に体の中で炎症が起こり続けることで、体の中の代謝が変化し、
糖尿病や心臓病、肥満やがんなどを引き起こすことが近年の研究から明らかになっているのです。
 
そんな慢性炎症ですが、今回のテーマであるカビ毒によって引き起こされていることも実際は、知られているよりかなり多いと推定されています。
 
日本の気候が温暖で湿気が多いためでしょうか、
当院で患者様の検査をしておりますと、カビ毒に暴露されている方が実際かなり多いです。
 
カビ毒に暴露されていることが検査でわかったら、カビ毒を体から取り除く、デトックスする前にまずやらなければいけないことがあります。
 
まずはカビ毒に侵されないようにすることです。
つまり、カビ毒が溜まっている原因、カビが体に入ってくる大元を取り除くことです。
 
原因を取り除かない限り、カビ毒が体に入り続けることになるので、いくらデトックスを頑張ったところでモグラ叩きの状態です。なかなか期待するようなデトックスの効果は望めないでしょう。
 
では早速カビをお掃除!と行きたいところですが、お家に明らかにカビがある方は良いですが、なかなか原因がはっきりしない、お家にカビはないと思うんだけど・・・という人も多いとと思います。
カビのありかがわからないと、どこをどうお掃除して良いかわからないですよね。
そんな、検査でカビ毒が高い結果が出た。でも本当に家の中にカビがいるのかわからない。という人にオススメなのがERMIテストです。
 
このテストは以前よりリコード法の3型(毒性)の要素がある方に推奨されていた検査でしたが、長らく日本では行うことができませんでした。
 
それがここ最近、日本でもできるようになったため(日本から検体をアメリカの検査会社に送っても受け付けてもらえるようになったため)、この記事を書いています。
 
3型の要素が強い方は必読です!
ではご紹介して行きます。
 
<ERMI / HERTSMIとは>
ERMIはEnvironmental Relative Mold Indexの略で、直訳すると、環境相対カビ指数です。
ERMIテストは、家などの建物の屋内にカビ毒がどれだけあるのかを定量化する検査です。
方法は家のホコリをキットに入れて検査に出し、そのホコリの中に、カビのDNAがあるかを検査します。
検出されたカビが、健康上の問題を引き起こすタイプ(グループ1(26種類)か、健康に問題のないカビ(グループ2(10種類))かを判定することができます。
 
 
<ERMIスコアとは>
ERMIスコアは、グループ1(体に悪いカビ)とグループ2(別に悪くないカビ)の差です。
グループ1が強いとプラスに、グループ2が強いとマイナスにスコアがつき、-10(本当に良い)から+20(本当に悪い)までで点数がつきます。
 
慢性炎症反応症候群(CIRS)と診断される人のほとんどは、+2を超えるERMIスコアに耐えることができません。
多くの場合、症状の回復をするには、ERMIスコアを-1以下にすることが必要です。
 
検査でカビ毒の値が高く出たけど、本当に家にカビがいるのか確かめたい!!という方は、どうぞご参考にされてください。