ビタミンDについて。あなたは飲んでいますか?

ビタミンD内服されていますか?

新型コロナウイルスの影響で、オリンピックも無観客開催になってしまいましたね。

国民全員がビタミンDを適切に内服していればこのような決定にはならなかったのではないかと、とても残念です。

 

下の表は、新型コロナウイルス感染症にかかった患者さんの、ビタミンDの血中濃度を調べた研究からまとめたものです。

患者さんのビタミンD値を測定してみたところ、

ICUに入って気管挿管をされるなど、生死の境を彷徨うような超重症な状態になったしまった人の52%は、ビタミンDが20未満、

44%は21-29、そして30以上の方は4%でした。

逆に軽症ですんだ人の98%はビタミンD値が30以上、

20未満とすごく少なかった人の割合は1%未満でした。

とても明白な結果ですよね。

ここまでくっきり差が出て来ると、ビタミンDを飲まずにはいられないと言うか、、、

 

日本人の8割以上は20を下回って、不足していますから、

少なくともコロナが怖い方、重症化したくない方にはビタミンDは飲んでおいて損はないです。

 

また、適切な補充量がわからない方へ、

適切な補充量は目標のビタミンD値と、現在のビタミンD値から計算することができます(目安です)。

 

計算式は、

内服量=(目標のビタミンD値 ー 現在のビタミンD値)×100

 

例えば目標のビタミンD値が60で、現在のビタミンD値が15の場合は、

(60 – 15)×100 = 4500

つまり1日当たり4500単位のビタミンDを内服すればOKということです。

 

注意点としては、血管壁などへのカルシウムの沈着を防ぐために

100mcgのビタミンK2と一緒に内服すること、

 

吸収率を上げるために良質な脂質(アボカド、ナッツ、魚油など)と一緒に内服することなどがあります。 

 

また、ビタミンDのサプリメントには様々な種類がありますが、

2013年のJAMAインターンメッドの論文に、市販のビタミンDサプリメントに、実際どれだけビタミンDが含まれているか調査した研究があり

それによると、成分表示の52%しか入っていないものもあれば(半分しか入っていない‼️)、135%も入っているものもあったりと、

かなり製品にバラつきがあることが、指摘されています。

 

ばらつきがあるのはビタミンDだけではありませんが(このようなサプリの品質のばらつきは、メラトニンなど他のサプリでも報告されています)

とにかく、サプリメントは信頼のできる製品を購入していただくことをお勧めします。

 

ビタミンD3を十分補って、健康を維持してください。