骨粗鬆症①食事〜薬を使わないで治療しよう〜
本日は骨粗鬆症のお話です。
骨粗鬆症とは、骨量が減ったり、骨の強度が低下する病気ですが、その結果、椎骨や股関節などの骨折のリスクが高まってしまいます。
骨粗鬆症によって起こりやすくなる骨折は健康寿命を縮めるため、骨粗鬆症を予防することは、健康的な生活を保つのに非常に重要です。
骨粗鬆症は、なんと日本の50代以上の女性の24%で発症していると推定されており、ほぼ4人に1人!の発症率となっています。男性の発症率は4%で女性の方がはるかに頻度が高いことが知られています。
骨粗鬆症の一般的な危険因子としては、
・座りがちな生活
・喫煙
・過剰なアルコール摂取
・様々な持病(関節リウマチ、セリアック病、甲状腺機能亢進症、糖尿病、慢性肺疾患、クッシング症候群、副甲状腺機能亢進症)
・様々な薬(ステロイド、抗けいれん薬、およびループ利尿薬など)
が指摘されています。
また骨粗鬆症を予防および治療するための従来のアプローチとしては、
・体重を支える運動
・カルシウムおよびビタミンDの補給
・ビスフォスフォネート他いろいろな薬剤
が含まれますが、ビスフォスフォネートは骨粗鬆症による骨折の発生率を低下させる代わりに副作用として、食道潰瘍、心房細動、非定型大腿骨骨折、顎骨壊死などがあります。
また骨粗鬆症の治療に使用される他の薬剤には、エストロゲン受容体作動薬や、カルシトニンが含まれますが、エストロゲン受容体作動薬は、心筋梗塞、乳がんなどのリスクを高めることが知られているので危険です。
もちろん運動やビタミンDなどの補給は副作用もほとんどないので、すぐにでも取り入れていただきたいですが、そのほかのビスフォスフォネートなどのお薬はできれば避けたいものですね。
それではもっと安全で、効果が期待できるナチュラルな治療はないのでしょうか??
お食事やサプリメントなどで骨粗鬆症に効果があると考えられている方法をご紹介します。
その1:お食事編
①精製糖、カフェイン、コーラなどの清涼飲料水、塩化ナトリウムの過剰摂取は避けてください
②食物アレルギーの原因となる食べ物(食物アレルギーがないか調べることも検討してください。
①まず、精製された糖質はできるだけ控えて下さい。キャンディーを沢山とった人では骨密度が低下していたり、精製糖を沢山食べさせられたラットでは、骨粗鬆症を発症することがわかっています。
原因としては、糖質を摂取することで尿中のカルシウム排泄が一次的に増えるのですが、この原因は骨からカルシウムが溶け出していることによると考えられています。
また糖質を沢山食べると骨粗鬆症の原因の一つであるコルチゾル濃度も上昇することがわかっています。
またコーラなどの炭酸飲料を沢山のむ女性は骨密度がが低くなり、思春期の少女の骨折の発生率が高くなりますし、別の研究では閉経後の股関節骨折のリスクも高くなることがわかりました。
カフェインも要注意です。多くの研究では、カフェインの摂取量が多いと、骨密度が低くなったり、股関節のリスクが高くなることが指摘されています。
カフェインの大量摂取が骨の健康に悪影響を与えるという証拠は、まだ決定的なものではありませんが、過剰なカフェイン摂取を避けることは、骨粗鬆症を患っていたり、発症するリスクを下げたい人にとっては賢明な選択であると言えます。
ここで興味深いのは、お茶はむしろ骨密度を増やす働きがあることです。この効果は、お茶に含まれるポリフェノールによると考えられています。お茶に含まれる健康物質が、骨の健康に対するカフェインの有害作用を打ち消しているのですね。
次回は、なんと骨の健康には牛乳が悪い!?という驚きの事実をお伝えしようと思います。
骨粗鬆症に対する有効なサプリメントはその次に。ぜひ楽しみにされて下さい。