ナチュラルホルモン補充療法:人工ホルモンはダメ?

ご自身のホルモンが足りているか、ご存知ですか?

ホルモンと一言で言っても、甲状腺ホルモン、性ホルモン、コルチゾルなどの副腎ホルモンなどありますし、

性ホルモンでも、プロゲステロン、エストロゲン(エストロン、エストラジオール、エストリオール)、DHEA、テストステロン、プレグネノロンなど様々なホルモンがあり、そのバランスがとても重要です。

 

そして残念ながら、BFLクリニックでホルモンの検査をしていただいている患者さんの、なんとほとんどで、

甲状腺ホルモン、性ホルモンなどの低下がみられます。

 

ホルモン補充療法は、リコード法の2型(萎縮型)で主に必要になるだけではないのです。

 

例えば、女性のホルモンの値は、加齢とともに低下します。

閉経後の女性は、これにより心血管疾患、アルツハイマー病、骨粗鬆症などの疾患のリスクが高くなり、

また睡眠障害などの原因にもなります。

 

現在アメリカで、ホルモン補充療法をしている患者さんのうち3分の1はバイオアイデンティカルホルモンを使用していると言われています。

 

日本では残念ながら、まだそこまで認知されていないので、

人工ホルモンを使っておられる方がほとんどでしょう。

 

人工ホルモンは、人間が体で作るホルモンの形を少し変えたもので、

ナチュラルホルモンや、バイオアイデンティカルホルモン、と言われているのが、

体で作るホルモンと、同じ分子構造をしているものです。

 

人工ホルモンである、従来のホルモン補充療法(すなわち、抱合ウマエストロゲンおよび合成プロゲスチンによる)は、

健康に有害な作用をもたらすことが示されています。

 

例えば、

乳がんのリスクを26%増加、
冠状動脈性心臓病のリスクを29%増加、
脳卒中のリスクを41%増加、
未治療群と比較して、血栓のリスクも2倍にします。

 

しかし、ナチュラルホルモンは補充療法は、この様な副作用はないと言われています。

 

アメリカでは、この様な、従来のホルモン療法の危険性の認識が広まるにつれて、

ナチュラルホルモンの使用が増え、

逆に、従来のHRTの使用が劇的に減少しました(Schonberg 2005)。

 

これに伴い、2003年に50歳以上の女性で、乳がん発生率が急激に減少し、

これは従来の人工ホルモン療法の使用の減少と相関していたとされています(Ravdin 2007)

 

もちろん、植物エストロゲンも安全に使用できる選択肢の一つです。

イソフラボン(大豆由来)やリグナン(亜麻仁や他の植物由来)、

シベリアルバーブ、ブラックコホッシュ、ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜などです。

 

そのほかにも、ビタミンDや魚油などのサプリメントは、

健康な女性ホルモンを増やす効果が指摘されているので、

ナチュラルホルモン療法などと併用される方も多いです。

 

リコード法でも、それ以外の更年期症状や睡眠障害などの改善目的でも、

ナチュラルホルモンを使用することが重要です。

 

間違っても人工ホルモンは使わないでください。

リコード法どころか、健康被害を増やします。

これはリコード法の認定医の講座でも何度も何度も講師が口を酸っぱくして繰り返していました。

 

ちなみに保険で処方されるものは、全て人工ホルモンです。

今人工ホルモンを使われている方は、ちゃんとした医師に相談して、

今すぐバイオアイデンティカルホルモンに変更されることを強くお勧めします。