リコード法で夜間の筋けいれんも治って安眠

夜寝ているときの『筋けいれん』、酷く起こると泣きたくなりますよね。ご存じのように『こむら返り』と言いますが、こむら(腓腹筋)にだけではなく、脚や足の様々な筋に起こることがあります。

私も以前は頻回におこしていましたが、母のリコード法治療のために選んだサプリメントを私も一緒に飲むようになって、筋けいれんを起こすことはほぼなくなりました。私の筋けいれん歴は、子どものころからでしたので、改善はまさしくサプリメントのお陰だと思われます。

ところが、沢山のサプリメントを飲んでいるので、いったいどのサプリメントのお陰かが、特定できていませんでした。そこで、今回は上の画像の本を読み、筋けいれんの治療等に少し詳しくなりましたので、筋けいれんを治したい方にその内容をシェアいたします。参考になさってください。

筋けいれんについて、まず一般的なことからですが、若い方よりも高齢の方の方が起こしやすく、高齢者の70%は、この夜間の脚のけいれんを経験しています。原因はよくわかっていませんが、脱水症、電解質の不均衡、糖尿病、妊娠など、特定の危険因子が確認されています。

その中でも、マグネシウム欠乏が筋けいれんを起こすことはよく知られています。そして二重盲検試験でもマグネシウムの有効性が示されているデータが複数あります。しかし、驚くことに一方には、「夜間の下肢のけいれんに苦しんでいる高齢者にとってマグネシウムの補給は、ほとんどまたはまったく効果がなかった。」という報告もあります。どちらが正解なのでしょうか?どちらも正解でしょうか?

本を読み進めていくと、カリウムの状態がマグネシウムの研究結果に影響を与えているらしいことも書かれています。

妊娠中の筋けいれんで苦しまれる方も多いのですが、そのような方にはカルシウムが効果があるという研究があります。

マグネシウムもカリウムもカルシウムも、
本日の注目すべき〇〇〇〇〇に比べるとそこそこです。

では、〇〇〇〇に話を進めましょう。
それは、
ずばり、
『ビタミンE』です。

ビタミンEと筋けいれんについての、いくつかの研究を紹介します。

1、 Ayres S Jr, Mihan R. Nocturnal leg cramps (Systremma): a progress report on response to vitamin E. South Med J 1974;67:1308–1312.
 ビタミンEで治療した夜間の脚のけいれんを持つ患者125人のうち、103人が症状の完全またはほぼ完全な緩和を示した。 13人は中等度または良好な反応があり、2人は改善しなかった。患者の半分は300 IU /日以下の投与で反応し、その他の半分は400 IU /日以上を必要とした。症状は通常、ビタミンEを開始してから1週間以内に改善したが、治療を中止すると再発した。

2、 Cathcart RF III. Leg cramps and vitamin E. JAMA 1972;219:216–217.
 100人の患者を対象とした研究。300 IU /日の量のビタミンEを投与すると、ほとんどすべての場合に下肢のけいれんが緩和された。。ビタミンEを中止した一部の患者は、数日間、通常よりも重度の脚のけいれんを経験した。

3、Lotzof L. Vitamin E controls muscle cramps. Med J Aust 1977;1:904.
 筋肉けいれんの50人の患者は、ビタミンEで治療された。300IU /日の用量は、ほとんどのけいれんを制御するのに十分だったが、低用量の場合は部分的に効果を示した。通常、けいれんは、ビタミンEを中止した直後に再発した。

これらの研究の結果、すごくないですか?私は驚きました。これほど劇的に効果があるのに、おそらく多くの日本の医師は使っていませんというか、患者さんにお知らせしていないのでは、、、。
さらに、この効果がハッキリしていることを示している理由は、ビタミンEを中止すると再発することです。

ちなみに、私もビタミンE飲んでいます。これが私にとって決め手的に効果があったのかもしれないと考えています。

ここで注意事項があります。
このビタミンEサプリメントで筋けいれんが改善されない場合の報告もあります。しかし、それらは、ベースとしてマグネシウム不足がある方々だという事が、わかっています。利尿剤飲んでいたり、糖尿病がある方もビタミンEだけでは効きにくいのです。

その様なことの無い様に、下肢の筋けいれんを治したい方は、マグネシウムサプリメントとビタミンEサプリメントを併用されることをお勧めいたします。

また、長くなりましたので文献の紹介は省略しますが、ビタミンBコンプレックスも外せないサプリです。特に高齢の方や高血圧のある方の有効性データがハッキリしています。

その他患者様の基礎疾患や状態によっては、タウリンやLカルニチン、ビタミンCとフラボノイドの組み合わせもお勧めですが、

まず最初は、マグネシウム・ビタミンE・Bコンプレックスから始めていただくと良いと思います。効果がとても期待できることは多くの研究で示されています。