メラトニンサプリの品質、効果が出てくるまでの期間など

 

一般消費者の立場からすると、耳を疑いたくなるような話ですが、市販のメラトニンサプリメントの多くは、成分表示のラベルに記載されている量は入っていません。。。

 

2017年に行われた31種類の市販のメラトニンサプリメンントを対象とした調査では、なんと7割もの商品がラベルに記載された量の20%からなんと5倍近くまで入っているものなど、

ラベルの投与量はほぼあてにならない結果となりました。

 

またこれはメラトニンに限りませんが、2015年にニューヨーク州検事総長が行った調査では、ターゲットやウォルマートなど大手スーパーマーケットで売られているサプリメントの実に5製品のうち4製品が、記載されている成分が入っていなかったという、信じられない結果となっています。

 

このように市販のサプリメントの品質は実にまちまちであるため、過去にメラトニンを使ったが、効果がなかった。という患者さんでも、医薬品グレードのメラトニンならお悩みの症状を解決できる可能性は十分あります。

 

医薬品グレードのサプリメントは、品質管理を保証する第三者機関によって審査されており、未記載の添加物が含まれていないことや表示されている用量が分析された用量と一致していることなどが確認されています。

またこのようなサプリメントはクリニックを通じてのみ入手可能です。

 

メラトニンは、入眠の改善と睡眠の質を高め、睡眠を維持する両方に働きます。

また。体温を下げる働きがあるため、更年期の女性や寝汗をかく人にも効果的です。

 

必要量には個人差がありますが、一般に、低用量から始めて、効果を見ながら高用量に移行していくのが良いです。

 

2014年に行われた女性を対象とした研究では、64%の人が、メラトニンを内服してすぐに睡眠の改善を実感しました。

すぐに効果を実感できなかった35%の人たちも、6-8週間の連続使用で睡眠の改善を報告しています。

すぐに効果を実感できなかった人たちは、以前に催眠導入剤を使用したことのある人が多かったというのも、とても興味深い結果です。

 

睡眠障害のある方にオススメの検査は、1日に数回、コルチゾール(ストレスホルモン)の値を図る唾液検査です。夕方や夜のコルチゾールレベルが高い場合、メラトニンの生成が抑制されるため、睡眠が阻害されます。

興味がある方は、ぜひチェックされてみてください。