マグロ、召し上がってますか?

健康のために魚を定期的に食べることは、とても大切です。

魚を食べることで、良質なタンパク質や脂肪、ビタミンDや鉄、亜鉛、ヨウ素、マグネシウム、カリウムなどの栄養素を摂取することができます。

 

中でも脂肪が多い魚は、ビタミンDやω3脂肪酸が特に豊富です。

ω3脂肪酸は、体や脳が上手く機能するために不可欠で、様々な病気のリスクを減らすことが多くの研究で示されています。

 

実際に魚を定期的に食べる人は心臓発作、脳卒中などによる死亡のリスクが低いことが明らかになっています。

 

アメリカの心臓病学会は、週に少なくとも2回、魚を食べることを勧めています。

 

魚のこのような健康効果の一方で、魚には水銀などの重金属や、毒素が含まれている可能性があります。

 

一般的に水銀の含有量が少ない魚(安全な魚)には、

サーモン      ・イワシ

ニシン       ・マス

スケトウダラ

えび、牡蠣などの貝などがあります。

しかし残念ながら、これらの魚介類にもダイオキシンやポリ塩化ビフェニル(PCB)などの環境汚染物質が蓄積している可能性があります。

 

またマグロや金目鯛のような一部の魚には高レベルの水銀などが含まれており、神経系や消化器系、免疫系にとても有害です。

日本人は欧米人の10倍もの水銀に曝露されているとよく言われますが、その水銀摂取の80%以上が魚由来と言われています。

 

何らかの慢性疾患のある患者さん、子供、高齢者、妊娠中または授乳中の女性、妊娠する可能性がある女性、魚をよく食べる人などの人は、特にリスクが高いので注意が必要です。

 

オメガ3などの魚の健康効果を得ながら、水銀やPCBなどを避けるためには

  • イワシやサンマなど食物連鎖の下の方にいる(魚を食べる魚ではなく、食べられる)魚を選ぶ
  • 養殖ではなく天然物
  • アラスカ産など産地にこだわる

と良いと言われています。

 

例えばリコード法を実践しようとされている方で日本人であれば、まずマグロや金目鯛は一切召し上がらない方が良いです。

食べる頻度はたまに、、という方でも検査をするとまず水銀が振り切れるほど高くなっています。

どんなにキレーションやデトックスを行なっても、食べ続けていれば、水銀の体への蓄積を減らすことは出来ません。

他の美味しいお魚を召し上がるようにしてください。