2021年12月から2022年3月までの間 グループコーチングにご参加いただいた方からの感想文です。

『リコード法を始める』 *あくまでも個人的な感想です

離れて暮らす母の認知症をきっかけに知った「リコード法」を、夜型生活、野菜食べない、魚食べない、料理面倒、身体も脳も動かさない50代の私がグループコーチングを受けてリコード法を実践してみた。

12月に入り、ある日、先生から直々にメールを頂戴し、リコード法のグループコーチングのご案内をいただいた。
・・・ピンときた!
これまでも先生のクリニックでサプリメントを購入したり機能性医学の講座を受けて、ざっくりとではあるが自分なりにできる範囲のことを実践したり気をつけたりしていたが、・・・新型コロナウイルスが世に蔓延し始めた時期に気持ちが崩壊、街が静まりかえりどこのお店も閉まっている日々、あぁジャンクなものでも人様が作ってくれた温かい食べ物って、なんてありがたいんだぁ!

と感じてしまった。これまでほとんど行くことがなかったハンバーガーチェーン店にやたら通うようになってしまったり、デリバリーを頼んだりして、過去最低な体の調子に。
糖質、グルテン、悪い油・・・いっぱい摂取。もう止まらない。ジムに行ったのはコロナ直前の 2020 年 1 月が最後、最初の緊急事態宣言あたりまでは近所を走ったりもしていたが・・・どうせ人と会わないし、とか、こんなこと頑張って何になるの、とかそこまで思ってしまい・・・なんだかんだの言い訳で体を動かすことは続かず。しかし食欲だけはしっかりあって、「ご飯少なめにしよ」どころか大盛りをぺろっと平げてしまうほど。
そして内臓脂肪はしっかりつき、体の表面はぷよっとしてきて、顔は浮腫んで目が小さくなり、体のキレは悪くなり、ジーパンのサイズはもちろんアップ。じーっと座っている時間も圧倒的に長くなり、猫背になり姿勢は悪化、しまいには噛み合わせも悪くなり・・・・体調はどんどん悪くなっていった。頭の回転、キレもよくないなぁとはっきり自覚するくらい。いろんな意味で風向きが悪い方へとどんどん変わっていっていた。

これまでの自分の身体で過去最悪になったこのタイミングでの先生からのメール・・・。

“やるしかないでしょ!”

何か運命的なものを感じた私は即やることに決めた。が、自分には相当な覚悟が必要で、料理、野菜、魚・・・ハードル超えられるの?お米大好き、パスタ大好き、ホットケーキ大好き、好きなものを好きなだけ食べてぽっくり死にたい!この考え方、変えられる?などなど・・・このリコード法の実践は厳しいものになるだろうし私には向かないと思っていた。
でも、元気にはなりたい、これまで感じたことのないような快適な体と脳と心を体感したい。そっちが勝って、腹を括った。「出家」するような・・・そんな覚悟で。

コーチングが始まる前日、しばらく来ることがないであろう近所の行きつけのファミレスでランチを味わった・・・あぁ、うまい!いつも温かいお料理をありがとう!世俗との別れ・・・?「最後の食事」を味わうかのような気分だった。

いざコーチング開始。
「自分史上最高に快適な体調で健やかな自分になりたいぞ!」 やると決めたのなら、色々と試してみよう!
決意も、お金の出費も、色々と覚悟はしていたが、まず家に体重計がないことをなんとかしに、1 回目のコーチング終了後速攻手に入れるべく、近所の家電量販店へ。
帰ってきて久々に測った自分の体重・・・げっ!こんなに増えてる!コロナ前と体型が違うとは思っていたが、こんなにも!もちろん過去最高に重い。内臓脂肪もびっくりするほど増えていた。

体感でわかってはいたが、数字として突きつけられるとガツンとくる。とりあえず夕食はしゃぶしゃぶで、締めのうどんはなしに。何とか我慢できて初日は終わった。

<1週目>
朝、お腹が空きすぎて目が覚める。
家にはリコード法ではご法度の食べ物しかない。冷凍パスタ、うどん、お米、ラーメンなど。

食べて良いものがないから何も食べない。食べないとお腹が空きすぎてそのことで頭がいっぱい。そしてイライラしてくる。いかにこれまでお米や小麦粉類でお腹を満たしていたか。
飲み物はいいかな、と勝手に思ってこれまでの朝食を摂る。最近飲んでいるアーモンドミルクにプロテインを溶かし、きなこ、モリンガ、すりごまも加え流し込む。その後に飲んだ野菜ジュースが妙に甘く感じる。胃腸が冷えるので、ハーブティーで温め、締めにサプリメント。液体だけでもこれだけ飲めばおなかは膨れる。が、その後すぐにお腹が空いた。空きすぎて、冷凍庫にあるペペロンチーノを食べたくなるが、堪える。

強烈な空腹感、耐えられない!・・・とりあえず寝る!寝てしまえば食べたくはなくなるし食べられない!
2時間ほど寝てしまい・・・目覚めた瞬間、また強烈な空腹感が襲う。よし、昼食を抜くことはできた!達成感とともに、早めの夕食を食べよう!と決めるが、何を食べようか・・・ご法度ものしか家にはないしなぁ・・・と、冷蔵庫に残っていた野菜と蕎麦、キムチを食べた。キムチの味の濃さが“食べた感”を満たし、この日ようやくテンションが上がる。

キッチンにいる時間が増える。
料理をするのが嫌な私でも、空腹には耐えきれず台所にいる頻度が増える。
が、“面倒臭い”という気持ちが勝ってしまう。食べても満たされない・・・お腹がというより気持ちが。
コメー!ラーメン!うどんー!パン!揚げ物! 食わせろー!! ともう一人の自分が叫んでいる。このままでは続けられな い!とヤバいなぁと危機感を覚え、コーチングで教えてもらったオーガニックの食材をネットでポチポチ調達。一週目後半になると、少しずつ食材や調味料が揃ってくる。届いたグラスフェッドの牛ハラミ肉を塩胡椒だけで食べてみると、感動するくらいの美味さ!「お肉」を食べて、久々に”食ったー!”感を得られた。

そして気づいたことが・・・良い食材を使うと、シンプルな味付けだけで十分に美味しい!ということ。今まではどんどん味覚がおかしくなっていたのか、濃い味のものしか美味しく感じられないようになっていた。なのに、それほど調味料を使っていなくても満足できる。“高級○○“や“ブランド○○“ではなく、オーガニックや自然に近い状態で育てた、食べる人間の身体に優しいもの、本当の意味での“良いもの”ってこんなにも味がハッキリと濃いのか!と感動した。

リブレの購入。
これで血糖値&ケトン値の測定、実際の体の状態を数値で見える化!

届いたリブレで、ことあるごとに測る。これを食べたらどうなる?このくらい時間が経ったらどうなる?簡単に血糖値を測れるってとっても便利で、最初にこれを着けたのはよかったと後から思った。最初のうちにどんなものを食べたらどれくらいの時間でど んなふうに血糖値がどれくらい上がるのか、下がるのか、ピッと簡単に測っていくと、段々自分の傾向が掴めてくる気がする。この食べ物は思った以上に血糖値爆上がりだ!とか。体調や食べ物の組み合わせもあるだろうけど、血糖値が爆上がりのときの体感や体の状態、緩やかに上がっているときの体の状態の感覚を身体で記憶しておける。
少しずつ体重が減る。
数日経ち、身体が軽くなってきていると感じた。穀物類を取らないだけでこんなにも体がスッキリしてくるのか、と実感。ちょっと嬉しい。

1週目食事例&朝のケトン値
鍋しゃぶしゃぶ0.9

<2週目>
2週目も体重はまだ減っていく。

数年前の軽やかに動けていた自分の感覚を思い出した。
普段通りのストレッチ等はしていたものの特別なことはしていないのに、むくみが取れ、足や腕がぷよっていたのがとれてスーッとしてきた。
リブレを装着した左腕がほっそりしてきて、”ん、リブレ落っこちない?”と思うほどに。(落っこちはしないが)ウエスト周りや背中なんかも、皮下脂肪が綺麗に少なくなってきた
計ってはいないが、下着をつけるときに明らかに違うのだから間違いない。
顔もスッキリ、特にフェイスラインと目。目が大きくなった。よく開くようになった。よく見えると頭もスッキリしている気がする。

料理は相変わらず面倒だと思うままだが、オーガニック食材のお店を探しいろんなものを買ってみて、できそうなことから試したりする。それにしてもいちいち値段が高い。オーガニックだからしょうがないのだろうけど・・・全部が高い。収入が厳しい状態にある自分にとってはかなり痛い。が、買わないわけにも行かないのでとりあえず揃える。

一日中追われる。
徐々に慣れてきたが、空腹感は相変わらず襲ってくる(おそらく胃がでっかくなっていたんだと思う)。オイルをたっぷり使うと腹持ちが多少いいようだ。
だが、まだたまにお米やパスタで満腹になりたいと思ってしまう。
朝起きてから寝るまで、空腹のことで頭がいっぱい・・・他のことに集中力を注げない。

一日中、作って食べて満たされて、また空腹で、作って食べて・・・と毎日それに追われる。

実験してみることに。
早朝から外出予定の日があり、その日はNGな物を食べたら血糖値がどうなるか「実験デー」にした。
リブレで計測。朝食にコンビニでサンドウィッチ、昼に揚げ物など、あとチョコレートなども食べてみた。チョコレートは血糖値が急上昇することが判明。
きっとこれまで知らず知らずに、体に負担がかかっていたんだなと思った。身体さん、ごめんなさい。

まだまだ濃い味のものが恋しい。
オニオンパウダーやガーリックパウダー、ハーブなどを購入し、これで味変を。簡単に美味しさが増し感動。これまで料理をほとんどしてこなかったら今更ながらこんなことに感動した。

夜型の生活がなかなか抜けない。夜の就寝時間がどうしても遅くなる。
ある意味規則正しくはあるのだが、正しいサーカディアンリズムになっていない。時間を少しずつずらし、体がそれに順応しようとし始めている。が、正しいリズムはなかなか定着しない。

苛立ち。
これまでお腹がすけば2〜300円の冷凍パスタをレンチンしてランチ、お湯を沸かしてインスタントラーメン、時には近所のファミレスへ出かける、デリバリーを頼む・・・など、簡単ですぐに食べられる“便利さ”に慣れ過ぎていた。
こんなに便利な世の中なのに、なぜわざわざ面倒臭い生活に戻らなくてはいけないのか!あー温かい出来立ての料理にあり つけるまでになんて時間がかかって面倒なんだ!と自分がしていることに歯痒さや苛立ちがつきまとう。そしていざ食べる頃には冷めていたりする・・・悲しい。 いろんな面で満たされない。イライラ。
空腹感は続く。まだまだ以前の食生活に戻りたくなる。

ケトブレッドを購入する。
お米もパンも麺類も食べない生活をこれまでの人生ここまで続けたことはなかった。流石に我慢の限界、コーチングでおすすめいただいたお店からケトローフをオンライン購入。期待していなかったがそこそこ美味しい。最初はわからず2切れ食べていたが、食後しばらくするとお腹がとっても膨れる。私にはこれは1切れで充分のよう。

2週目食事例&朝のケトン値
鶏団子スープ、キムチ、茹でブロッコリー0.4

<3週目>
だいぶ食材などが揃いだし、今までにみたことがないくらい自宅の小さな冷蔵庫の中がいっぱいの状態になってきた。少しずつ揃いだした初めて試す食べ物に、自分の味覚や嗅覚が反応しているのが面白い。
今までしょっちゅう前を通っていたのに気づきもしなかったオーガニック食材の店・・・こんなに頻繁に訪れることになるとは!決して料理好きではない私がこんなことをやっていることにとっても不思議な感覚。そして、もっとオーガニック食材を扱うお店が増えると便利なのになぁと、ここでも不便さを感じる。
これまで行っていたスーパーでも買うものがガラリと変わる。以前は冷凍パスタ、冷凍チャーハン、インスタントラーメン、出来上がったお惣菜など・・・から、地元産の野菜コーナーは素通りしていたのにじっくり眺めてみたり。オイルの特売日にはオリーブオイルの瓶を何本もまとめて買ったり、アボカドこんなに要りますか?と言われそうなほどまとめ買いしたり・・・随分変わった。

コーチング開始時に比べるとたくさんの品数を食卓に並べることができ、空腹になる心配が以前ほどではなくなる。
穀物類を食べたい衝動もちょっとずつだが減ってくる。
たくさん食べるようになってきたからか、体重の減り方が緩やかになってきた。
シンプルな味付け、食材の美味しさ、だけでも満たされだしているのを感じることができる。今まで通りの調味料の量を入れると濃く感じるようになってきた。

せっかく順調にいい感じで食事法を実践できていたが、クリスマス時期のこの週、人と会う機会が多い時だった。会食が数回、何とかレストランでのオーダーの主導権は取ってグルテンの塊の料理は避けたが全く食べないわけにもいかず、諦めて大皿料理を少しだけとりわけていただく。

人と会うと頭が冴える。
人と話すと普段使っていない脳の部分が働くんだろうなぁと体感する。そう、一人暮らしの一日中おうちの中で過ごすお年寄りってこんな感じなのかもしれないなぁ、と同じような生活をしている私からは想像できる。人と会ってしゃべるって、気分も変わるが脳も明らかに働いているのが体感できる。そして唇や舌、表情筋も動かしているんだなと顔の浮腫が取れていることでそう思う。一人でいると全然動かさない顔の筋肉。「唇を閉じたままでいる」という行為も筋力がいるということを実感してしまうほど、人と会わないと顔の筋肉は使わない生活になる。舌も動かさないと誤嚥になるし。私の年齢でもなるのだから、お年寄りは本当に要注意だ。余談だが舌の筋トレを少しずつ行ったらしばらくして誤嚥はなくなり、顎のたるみも軽減、舌が口の中で正しい位置に収まってくれるようになってきた。地道な作業だがたくさんの効果あり。

それでもこの週は食事も控え目、運動も適度に、そして人と会うことで脳も使っていたからか、浮腫も取れて頭も冴えてスッキリしていた。この感覚をずーっと続けたいと思った。

3週目食事例&朝のケトン値
豚の生姜焼き風、茹でブロッコリー、キムチ、小松菜のおひたし、味噌汁0.6

<4週目>
ついにまとまった糖質を摂ってしまう。
お正月、何ヶ月も前に頼んでおいたお節を食べる。お節をごっそり捨てる勇気は私にはなかった。食べると決めたら味わおう!んー甘い味付けが多い・・・がやっぱり美味しい。パクパク食べてしまう・・・そう、糖は糖を誘う!糖が恋しくなる!そして負のスパイラルへ・・・
数日で食べ切ったが、その間は甘いものが欲しくなる。ジャンクなものも食べたくなる。体重は一気に数週間前に逆戻り。リコ ード法を始めた頃までに。身体もなんとなくだがうっすら表面がぷよっとしてきたような気がした。
正月も終わりなんとか我慢して元の食生活に戻すと、数日後また正月直前の体重に。ぷよっともなくなった気がする。体が軽い。

下地作り⁈
ブレデセン7においての「食事」は、身体や脳を快活に起動させるための下準備なんだ!と感じた。この下地があることによって、刺激があると脳が反応しやすいよう物理的に?準備している、そんな感じがした。
人間を車に例えるなら、いいガソリンを入れるとエンジンの調子がよく快適に走行できる・・・そんな感じ?
この下準備がないとどうなのか、もしかすると多少の刺激だけではそれほど脳への効果がないのかもしれない、せっかくの“刺激”をうまく効率よく効果的にすることが難しいのかもしれないと思った。

洗顔後の肌がぴかっと光るようになった。
今までは体の内側から変な脂?が出ていたのか、体の内側を反映するかのように肌表面にこれまでとの違いが出てくる。身体 が変わってきているんだと確信が持てるようになる。

4週目食事例&朝のケトン値
お節料理(お取り寄せもの)、サラダ、餅無し雑煮0.1

<5週目>
お腹が以前ほど空かなくなってきた。
お腹が空いていてもイライラしない。食欲がない日もある。
たくさん食べなくても満たされる日もあれば、やたらお腹空く日もあったりする。

そしてついに・・・!何年ぶりかに若いころのように頭がスッキリクリアに冴えている日が!
この日の午後、昼食後運動がてら少し歩いて普段行かないスーパーに行ってみようと出かけた。そのスーパーに着いたころ、とっても頭がスッキリしていて気分もいい。妙に冴えていて気分もこれまで感じたことのない良い感覚で、やる気もあった。今ならなんでもできそうな気がする!とさえ感じた。覚醒した感覚だった。自信のような無敵な感覚。これか!この感覚になることを リコード法は目指しているのか!と思った。なりたかった自分になれた!そんな気がした。嬉しかった・・・ホンマに。マジで。

5週目食事例&朝のケトン値
鮭の蒸し焼き、サラダ、野菜スープ、茹でブロッコリー、キムチ、さつま芋スライス0.3

<6週目>
数年前のスキニージーンズがスルッと履けるようになる。 これまでのものがブカブカになってしまった・・・
よくまぁ取っておきましたねって、捨てずに置いておいたデニムが重宝する。
忙しく働いていた30代の頃の身体のキレが戻ってくる。脚や腕、肩、関節・・・全てがスムーズに動き可動域が広がった。全身をうまく使えているような感じ。あとは頭、脳だ!

ちょっと油断してさつま芋をたくさん食べてしまったりする。
ケーキとかのスイーツも食べたくなってしまう。
リコード法を始めたばかりの頃は“甘いものなんかでお腹を満たしたくない!どうせ食べるならガッツリ食事がしたい!”だったのに、ちょっと変化。

カレーを作ってみた。
無性にカレーが食べたくなり久々に作ってみたが、なぜか血糖値が上がる。小麦粉使っていない、ジャガイモも入れていないのに。どうやらニンジンのせいだ。調理済みのニンジンは血糖値が爆あがりする、というのをコーチングで教わったのに忘れていた。バクバクと体感でも上がっているのがわかるほどだ。そんなことをしているからなかなかケトン値が上がらないんだよ!と

頭の中のもう一人の自分が言っている。つい採れたてを売っていたので美味しそうで買ってしまったが、これからは「Noニンジン」でいくことにする。

外食に対しての気持ちの変化。
外で○○を食べるくらいなら買っておいた良い食材たちを食べようかな、と外食好きな私でもなるべく家で食べてしまおうという気持ちになってくる。自分のこしらえた料理ですらシンプルな味付けで十分美味しく感じる食材たち。「たまには外食しよっかな」と思っても、「どうせ外食するなら、良い食材を丁寧に調理してくれるお店で美味しくいただきたい!」と思ってしまうようになる。すっかり近所のファミレスに行く気持ちが減った。オーガニック食材の店でお会計するときにいつも、高いなぁと思いながら支払いをしていたが、外食が減った分出費はそれほどでもなさそう。

毎日、朝と晩に計測している体重。
所持している体重計の計測数値では、最近はそれほど体重の変化はないが、体脂肪の値が減ってきている。しかしちょっと油 断して糖質を摂ってしまうと、翌日にしっかり数値となって現れるから気が引き締まる。もう、一日中だるくて眠くてしんどい身体には戻りたくない、サクサク動ける身体でいたい、と思う気持ちが、たとえNGなものを摂ってしまったとしてもまた戻そうと、崩壊しそうになる気持ちのストッパーになっている。

オリーブオイルを心から美味しいと思えるようになる。
外へなかなか食べに行けないのなら自分でなんとか作れないかと、リコード法でNGではない材料で色々と作ろうと試すようになる。が、流石に厳しい料理もあり、満たされない。結局失敗のないサラダが安定して美味しいと思える料理となる。ドバドバか けたオーガニックのExtraヴァージンオリーブオイルにオーガニックの塩胡椒をかけただけのサラダが、簡単で間違いなく美味しい一品に。あんなにサラダが嫌いだった私が、このシンプルな味付けの草(野菜)がめちゃめちゃ美味しい!と感じるようになるなんて!本物のオリーブオイルって、こんなに風味豊かでピリッと舌を刺激する辛さとコクがあるのか!と感動する。鼻から抜ける香りもいい。こんな味覚体験ができたことは、なんだかとっても豊かな気持ちになれた。死ぬまでに知れて良かったと思えたことの一つに絶対入る。これを知れたなんてホンマに幸せ!と得したような気持ちにもなる。
以前では考えられなかった生野菜を毎日食べる日々・・・友人や世の中の女子がお店で「サラダ食べた〜い」と言っているのを“ホンマに食べたいと思ってるん?かわいこぶってんのとちゃうん?”と、美容のために興味のないものを食べようとは思ってこ なかった私は冷ややかに聞いていたが、私ももっと若い頃からサラダをよく食べる生活をしていたら・・・健康的でサクサク動ける体、お肌もツルツル、脳もメンタルも健やかな状態でいられたのかも・・・。あぁ、もっと早くに美味しいオリーブオイル、美味しい生野菜に出会っていたら!

課題の睡眠をなんとかしようとする。
早めに寝るサイクルになかなかならない。私は“そろそろお風呂に入って寝ようかな”からベッドで「おやすみ〜!」まで約3時間かかる。「入浴(湯船に浸かる)→化粧水・クリームなどをぬる→髪を乾かす→歯を磨く→ピラティス・ストレッチ→呼吸法・瞑 想→目を閉じる(就寝)」ザックリいうとこんな感じで、これで約3時間かかってしまう。頑張ってお風呂の時間を短めにし、ピラティス省いてストレッチを短めにして、呼吸法や瞑想も短くして、なんとか2時間にまではできる。でもショートバージョンばかりの日が続くと、姿勢が崩れて腰などを痛めてしまうことになるのはわかっているので、できる限りフルバージョンの3時間コースを行いたい。早い時間に就寝、例えば12時に寝るとすると9時から入浴、9時に入浴するには夕食や後片付けは8時台には終わっていないといけない。・・・正直厳しい。が、なるべく可能な日は頑張ってみた。夕食を早めの時間に摂るようにした。しっかり寝た日は翌日の調子が明らかに違うのだが、これがなかなか毎日は続かない。私にとってリコード法を実践する上で最も大きな壁は食事よりも睡眠だったんだと思い知る。格闘は続く。

肌の状態が少し良くなる。
風呂上がりの顔が以前よりツルツルしてきている。今までもしっかり洗顔はしていたが、こんなピカッと光ることはなかった。つるん、ピカっ!ちょっと嬉しくなる。

6週目食事例&朝のケトン値
ロールキャベツ、アボカド、さつま芋スライス、茹でブロッコリー、味噌汁0.3

<7週目>
この週は外泊することがあった。その時はリコード法の食事は難しいので「崩壊デー」にした。海鮮丼、お好み焼きなど・・・普段食べないようにしているお米や小麦粉などたんまりと食してしまう。
血糖値は測定していないが、翌日体重増となって現れる。そして「糖は糖を誘う」法則に従い数日は糖分の多いものが欲しくなる。が、そこは堪えて!これまでの食事を続ける。すると体重は数日かけてゆっくり元に戻っていく。戻すのに数日かかる、ということがわかってくる。

相変わらず寝る時間は遅め。
リコード法を始めるまでの自分の生活からするとそれでも早めなのだが、まだまだ遅い。この課題を克服できるのか・・・?きっと簡単なことなのだろうが、なぜ自分はできない・・・と意思の弱さに落ち込み、まだまだ自分と向き合えていないと感じる。

7週目食事例&朝のケトン値
鶏肉のグリル、小松菜と舞茸のバター炒め、野菜スープ、サラダ、キムチ、茹でブロッコリー 0.1

<8週目>
自分でケトブレッドを作り出す。
先生からアドバイスをいただき、認知症の母に食べさせようと思い作り始めるがこれがなかなかうまくいかない。何が悪いのか、適当なのがいけないのか・・・コーチや先生方からアドバイスをいただき、少しずつ改善されていく。が、匂いがどうも・・・納得いかない。試行錯誤は続く・・・

ストレスが溜まりだす。
出先でお茶するときに一緒に甘いものを食べてしまう。ケーキを 2 個も買ってしまったり。料理もイライラ・・・面倒臭い!がマックスに。
スギ花粉が飛び出し、ある日を境に一気に体調と気分が悪くなる。花粉で体調悪化ということはデトックスがまだまだ足りていない、ということのようだ。

イベントを楽しんでしまう。
ストレスが溜まってきているのもあったのか、やっぱり毎年恒例行事、イベントはできるだけ楽しみたい!という自我の欲求を満たしたくなる。節分だということを当日思い出し、慌てて恵方巻を購入。お米はNGなのは十分承知の上だが、小さい頃から続けている風習、やめてしまうと変なことが起きやしないか、いや何よりやらないのは気持ちが悪い!お正月お餅を一口も食べずに我慢したけどやっぱり日本文化を楽しみたーい!と、意思の弱さが勝ってしまい、巻き寿司をかぶりつき、久しぶりに食べるお米を味わう。

この週は比較的就寝時間が早くできた。
早めに寝る準備をすることの“楽しさ”を見つけられたら、もっと習慣化されるのかもと思った。

8週目食事例&朝のケトン値
恵方巻ハーフサイズ、キムチ、味噌汁0.3

<9週目>
さらにストレスが溜まる。パン屋さんでカレーパンなど買ってしまう。花粉の影響もかなりある。体調も辛い。

断食の間違いに気づく。
コーヒーを飲んだりサプリメントを摂ってもいいのなら、ドリンク類は飲んでもOKなんだと思い込んでいて、毎朝、アーモンドミルクを飲んでいた。が、その時点で断食終了になってしまう、ということをコーチからの指導で今頃知る。思い込みとは恐ろしい、コーチングを受けていなかったら他にも間違ったやり方で実践して、自己満足していたに違いない。せっかくの断食が無駄になる、速攻翌朝からコーヒーとハーブティーのみにした。

改めて、しっかり眠ると次の日の調子が明らかに違う、と体感。
世間の皆さんはきっと百も承知なんだろうが、今更ながらつくづく身にしみてそう感じる。脳のスッキリ感、気持ちも落ち着いている(落ち着いて何事もできる)、サクサク動ける、目の疲れも取れて比較的よく見える、夜まで疲れにくい、そして充実感・・・・ これが続けばいいが調子に乗って夜に色々と用事をしてしまい、また寝るのが遅い日ができてしまう。そして反省、とこの繰り返し。

9週目食事例&朝のケトン値
ほうれん草入りオムレツ、サラダ、キムチ、茹でブロッコリー、ケトブレッド 0.2

<10週目>
体調が乱気流。
家から全く出ない日もあった。
食欲がない日もあり、昼はケトブレッドだけの日も数日あった。後から振り返るとこの時期の体重が一番少ない。メンタルも元気なし。スギ花粉飛散時期は毎年のことなのだが、その日の花粉量で体調が全然違う。一時期症状が軽い年もあったがまたこの数年辛い。どんどん花粉量が増えてきている週。花粉だけでなく太陽光の影響も私には大きいようで、天気が悪い日は相乗作用で調子最悪に。

肌のトーンが上がる。
つるん、ピカッ!からさらに肌色のトーンがアップした。くすみがなくなってきた、ということか。きめも細かくなってきたように感じる。朝目覚めた時、肌が以前よりすべすべしている。見た目が変わると嬉しくなる。体重も減って体もスリムで軽やか。だけどダイエットが目的ではない。必要な栄養、カロリーはしっかり摂らないと。

10週目食事例&朝のケトン値
大根餃子(大根を餃子の皮にしてみた)、サラダ、キムチ、さつま芋スライス、ケトブレッド、野菜スープ0.2

<11週目>
この週もあまり外へ出なかった。
明らかに運動不足。4日ぶりに家から出る。

冷凍のさつま芋にハマる。
知ってしまった!冷凍のさつま芋の美味しさに気付いてしまう。シャリシャリ、冷凍状態の焼き芋をかじる。おいしー!おいし過ぎて食べすぎてしまう。やめられない。これはヤバイ。

11週目食事例&朝のケトン値
鍋しゃぶしゃぶ0.7

<12週目>
やたら甘いものが食べたくなる。
おやつにスイーツをよく食べた週だった。チーズケーキやプリンなど。食事はこれまで通りのものを続けられていたが何かを満 たそうとするのか甘いものに走る。

外泊があった週。
外でのリコード法の食事はなかなか難しい。ここぞとばかりにまたまた「崩壊デー」にしてうどん、丼物、焼売、みたらし団子などなど・・・。当然ケトン値は低く体重も増加。外泊から戻ってくるとお約束通り「糖は糖を誘う」で、数日糖が欲しくなる、が我慢!なんとかまた元の食生活に戻す。外出している時間が長いとなかなかケトジェニックな生活は難しい。

12週目の食事例&朝のケトン値
牛ハラミソテー、玉ねぎとしめじのバター炒め、サラダ、キムチ、ケトブレッド、味噌汁0.2

<13週目>
料理のパターン化。
段々料理も同じようなものしか作らなくなる。これなら食べたい!と思える安定した味で美味しく簡単なものを固定にしてしまう。変わるのはメインだけ、というパターン。サラダ、スープ、キムチ、ケトブレッドは固定。お腹があまり空いていない時はこれだけの日も。スープが味噌汁に変わったり、冷奴や他の野菜の小皿がつく日もある。メインはたいてい昼はオムレツ、夜は鮭か肉。しゃぶしゃぶやキムチチゲなどの鍋料理も多い。鍋料理は簡単でたくさんの野菜、お腹も満たされる。
メニューをある程度固定にすることで考えずに済む。少しでもラクで簡単、美味しく。ストレスを減らす。

13週目の食事例&朝のケトン値
鍋キムチチゲ風0.2

<14週目>
腰痛、股関節痛に。

原因は寝ている時の姿勢が良くないからか、マットレスが原因で買い替えが必要か、とか立ち姿勢や座っているときの姿勢が悪いのか、その時は原因がわからないまましばらく痛みは続く。普段全く体を動かさない生活、意識して動かさないとすぐに身体が固くなる。固くなって痛みが出だすと脚の可動域が狭くなり、あまり歩けなくなる。ヨチヨチ。心拍数はそれほど上がらない。運動不足の負のスパイラルに入る。
睡眠が課題の私は、寝具も古いし買い換えた方が良いのだろうが、値段や寝心地、耐久性、既存の物の処分のことなど考え ると簡単には決断できず、買い替えればもしかすると速攻治るかも知れない痛みを、とりあえず様子見することにした。
後に、毎晩のピラティスをサボって家からほとんど出ない運動不足な生活が続いたことが原因だということがわかった。歩くってホンマに大事なんやなぁ、と改めて思った。私の場合、仙骨周りや腸腰筋などが特に油断していると固くなってしまう。じーっと座っている時間が増えるからだ。ウォーキングやお風呂上がりのピラティスなどの日課を怠らず、ちゃんとほぐしてあげないと後で大変なことになるんだと肝に銘じる。コーチングでおすすめいただいたトランポリンも継続して、全身運動で筋肉への刺激や心拍数を上げることも忘れずに行おうと心掛けた。

魚を食べたくなるようになる。
元々魚はそれほど好きではなかったし、一時期魚アレルギーになってしまったこともあって、自分からあえて魚料理を選ぶことはほとんどなかった。コーチングを受けるようになって魚を時折食べるようになりだしてから、“美味しい鮭が食べたい!”と魚を欲している自分にびっくり。美味しいと思えるものが変わってきたのか、身体が欲するものが変わってきたのか、それとも本当に身体が欲しているものをちゃんと認識できるようになってきたのか、いずれにしてもこれまでにない良い変化。心の変化を感じるようになる。
なんとなく自分の心も整ってきていると感じるようになる。ブレていた心の軸がしっかりしてくるような、ぼやけていた自分の価値観がクッキリしてくるような、凝り固まっていた自分の中のものが緩んでくるというか。余分なものが削ぎ落とされていくような感じ もする。少しずつ忘れていた(わかっていなかった)自分の中の“本当”に気づくような感覚なのかもしれない。
本当に自分が大事にしていること、大切に思っている人、好きなこと、苦手なこと、苦手だと思っていたけど実は違っていたなど、自分の本当の芯(真・心)がクリアになってきた(気がしている)。
“体のチューニング” “整う” “バランスが良くなってくる”・・・リコード法を実践していくとこんなワードがふっと浮かんできて、なぜだか「これでいいんだ」「大丈夫」と根拠のない自信を覚えた。脳が変わってきている、ということか?
身体が変わると心が変わる、どこかで聞いたことがあるフレーズだがまさにその通りだと実感する。呼吸法や瞑想の効果もあるだろう。
食べるものを変えるだけで、体質や体格、考え方まで変わる、というのを以前どこかで目にしてメモしていたのを見つけたが、
本当にそうだなと身にしみて感じる。
身体が喜ぶ優しい食べ物を自らが用意し、身体が喜ぶよう適度に動かし、脳を使って、そして休めて・・・身体を大事にしてあ げる、“自分を大事にする”ってこういうことなのかも、と思った。

ケトブレッド製作、試行錯誤。
匂いが気になっていたケトブレッド、焼き具合が一番の原因のようだということがわかってきた。コーチや先生方は美味しく召し上がっているのになぜ私は・・・?ついに嗅覚がおかしくなったのか?とちょっと悩んだりもしたが、ただ焼きがあまかっただけだった。しっかり焼かないと匂いが残ってしまう。ココナツオイルの種類も匂いに影響。
最初、生地をスタッシャー(シリコン素材の容器)に入れて焼いていたが、シリコンの熱伝導では加減が難しいようで、容器を変えて焼いてみた。
いろいろ調べて工夫して、匂いだけでなく食感も分量がちょっと違うだけで変わってくる。ふんわり感やもっちり感、スパイスを入れてみたりと毎週試作。
出来立てを食べるならこっちの水分量の方がいいなぁ、とか、冷凍してから母のもとへ送るならこのレシピの方がいいかなぁ、などなど・・・。
一番は母のためだが、自分のためにも。パンさえあればお腹は膨れるし(小麦粉のパンより遥かに腹持ちがいい)、OK食材で簡単に栄養補給もできて、お腹が空き過ぎてイライラすることもない。美味しくて食べたくなるようなパン、あと少しで完成の予感、頑張るっ!

14週目食事例&朝のケトン値
ほうれん草入りオムレツ、サラダ、キムチ、ケトブレッド、野菜スープ0.2

<15週目>

いよいよ最後のジャーナルを送る週。
これまでコーチや先生方の丁寧なご指導と励ましがあったからこそここまで続けてくることができたなと、しみじみ振り返る。一人ではおそらく無理だっただろう、いや絶対無理だった。正しくできているのかわからず途中で挫折も大いにあったと思う。この料理嫌いで面倒臭がり屋な私が毎日キッチンに立つなんて、コーチングを受けていなかったらなかっただろう。この期間の体験、体感は、お金には変えがたい貴重な経験。大きな財産をいただいた。これからの自分の身体への考え方、生活のあり方、いろんなことへ大きく影響していくに違いないと思った。歳を重ねていくと、メンテナンスの重要性を思い知らされる。これまではなんとか乗り切ることができていても、気合いだけではどうにもならない。ちょっとの歪みがどんどん知らないうちにいろんなところに影響し、気付いた頃には元に戻すのが大変になっていたり、元にも戻らなくなっていたり。そんなこと、若い頃からきちんとやってきているちゃんとした人は世間には山のようにいるんだろうが、私はようやくこのコーチングで人並みレベルになっ たんだと思った。
まだまだコーチ、先生方のフォローなしで正しく続けていける自信はなかったが、お別れの寂しさとともに感謝でいっぱいのエ ンディングとなった。

私としては、もっとケトジェニックな生活をしやすい世の中になればと願う。オーガニックを扱うお店やケト食のお店が増えたり、人間ドックのようにどこかのホテルとか施設に宿泊してリコード法を体験できるところがあったり、実践しやすい環境があればなぁ、と。多くの人がリコード法を継続実践できたら、元気で豊かな超高齢社会の国も夢ではないのかも⁈と、希望を持ちたい。

15週目食事例&朝のケトン値
ハンバーグ、小松菜のガーリック炒め、サラダ、キムチ、ケトブレッド、野菜スープ 0.6

【私が感じたことのまとめ】

  • 身体にやさしい栄養たっぷりの食材は、シンプルな味付けだけで十分美味しいと感じる(ようになる)
  • 血糖値スパイクを起こさない食事は、食後の眠気やだるさが起こりにくい
  • お肌の状態も改善
  • 身体を整えると心も整ってくる
  • しっかり必要な栄養を摂ることで、刺激があるときちんと脳が反応
  • 睡眠の時間と質は大事
  • 身体を動かすことはたとえ軽い運動でも体調維持につながり、脳へも好影響
  • リコード法は認知症だけでなく、他の生活習慣病の予防にもつながる
  • コーチングを受けることで正しく実践・継続できる。これからも続けていくうちに、もっと気付きが出てきそう。

ご覧いただきありがとうございました。