ヨウ素足りていますか?
機能性医学を勉強している台湾の尊敬するドクターの友人から
勧めてもらった本が目から鱗の連続で、
この感動を少しでも多くの方と共有したいので、
フライング気味ですがブログを書いています。
ヨウ素は甲状腺ホルモンを作るのに必要なのは
ご存知の通りですが、
・なんとRDA(アメリカでは150 μg/day)の100,000倍で(100mg/day)長期投与しても安全!!
・ヨウ素を摂取することで、フッ化物や臭化物などの有害物質を排出できる!!
・ヨウ素とヨウ化物の両方の摂取が必要(それぞれ必要な組織があるため)
・ほとんどの人(90%)でヨウ素が欠乏しており、ヨウ素欠乏は、甲状腺腫の形成のほか、甲状腺機能低下症、グレーブス病や橋本病などの自己免疫性甲状腺疾患、甲状腺がんなどの他の甲状腺疾患にもつながる可能性がある
ひいては「正常」とされている甲状腺の嚢胞や過形成もヨウ素欠乏が原因の一つで、
(ヨウ素がないと、甲状腺の組織を維持できないため)
・ヨウ素が十分足りていれば、甲状腺ホルモンの補充量をかなり減らすことができ、
・ヨウ素不足が、抗TPO抗体の原因になる!!
とか、全然知りませんでした!!!!!
なんならこの情報は日本初だと思います。知ってたよって方いたらすみません。
機序としては、上の図のように
ヨウ素が不足(RDA量でも)すると、δ-ヨードラクトンと他のヨウ素化脂質の欠如が起こるので、
(この反応はRDAの100倍量のヨウ素が必要)
ヨウ素が甲状腺内でヨウ化物になる、酸化経路の「ブレーキ」が失われ、
一時的に過剰な過酸化水素が生成され、TPOが損傷され、
TPOが破損されると、身体はTPOに対する抗TPO抗体を産生するため、橋本病などへ、、、という理由のようです。
ヨウ素を大量に摂取すると、
細胞内へヨウ素を取り込むトランスポーターの発現を増やすためにTSHが増え、
甲状腺機能低下症ではないが、見かけの?甲状腺機能低下のようになる、、、
.というのも、とっても腑に落ちる内容だと思いました。
ヨウ素がでは実際、自分が足りているか足りていないかは、
ヨウ素を内服し、その後の尿検査で、
足りて入ればヨウ素は排泄されるため、排泄量が多く、
足りていない人はヨウ素を吸収するため、排泄量が減る、
というローディングテストでチェックできるようです。
BFLクリニックで検査をしていると、
かなりの方が甲状腺機能が低下しており、(若い方も!!!)
その頻度に正直驚いていました。
しかし、この甲状腺機能低下の理由が、ヨウ素不足にあるのではないかと考えると、納得、というか、
甲状腺機能を上げ、ホルモンの必要量が減らせそうで、
とても希望が持て、日本でも普及させないといけない内容だと思いました。
まずは、自分が実験台になって、
ヨウ素の体内量が足りているかチェックし、
(おそらく足りていないので)ヨウ素を十分量摂取してみようと計画中です。
検査の内容やサプリの摂取など、また情報をシェアさせていただこうと思っていますので、ぜひお楽しみに!