ヨウ素の乳がんに対する効果

引き続きIODINEから、ヨウ素と乳がんの関連について少しまとめてみようと思います。

 

まず大前提として、乳房組織は、ヨウ素の主要な貯蔵の一つです。

他の組織よりヨウ素がたくさんあるということはつまり、

ヨウ素を必要としている、ヨウ素がたくさんある状態が正常、と言い換えられると思います。

 

実際、ヨウ素の欠乏があると、

①卵巣でのエストロゲン(女性ホルモン)の産生が増加し、

②乳房では、エストロゲン受容体の変化が起こり、感受性が増加するため、

ヨウ素欠乏は乳がんのリスクを直接高めることになると研究で示されています。

 

エストロゲンを介さない間接的なリスクの増加として、

③臭素やフッ素などの有害なハロゲン化物の増加

も癌リスクに関連します。

実際に、乳がんの女性は、乳がんのない女性と比較して、臭素とフッ化物の量がはるかに多いことがわかっています。

 

 

またヨウ素自体にも抗がん効果があります。

ヨウ素は、

①乳がん細胞のアポトーシス(細胞死)を引き起こし、

②女性ホルモン(エストロゲン)の中でも、20~40代の健康な女性に多い、より安全なタイプのエストロゲンであるエストリオールを増やします

BRCA1の活性増加
(BRCA1は、乳房のエストロゲン活性を調節する遺伝子で、

BRCA1に異常がある場合、乳がんのリスクが著しく増加することが知られています。)

また他にも

④BRCA1のようにいくつかのエストロゲン反応性遺伝子をダウンレギュレーションしたり、

そもそもヨウ素は

⑤強力な抗酸化物質 で、

⑥ヨウ素化脂質は、各細胞が正常なライフサイクルを維持するのに役立ちます。

 

また甲状腺機能低下症と乳がんの関連を示した、とても興味深いデータがあります。

1976年にJAMAに発表された論文で、

甲状腺ホルモンを長期間、服用した甲状腺機能低下症の女性の乳がんのリスクが約50%も高くなる、というものです。